諸般の事情で積読本の消化を目指すも、相変わらず低調だなー。 ◆『ジョナサンと宇宙くじら』ロバート・F・ヤング 昔の版は「くじら」がひらがななのよね(2006年のはカタカナ)。 「九月は三十日あった」 未来で時代遅れとなってしまったアンドロイド教師を家族のために購入した男の話。1962年の短編集で、全体の倫理観のずれがあるのはやむを得ないが、経済論理優先で教育問題が生じるという図式はあながちアナクロとも笑えないところがある。 「魔法の窓」 婚約者のいる男が画廊にあった少女の絵が頭から残って離れなくなる。冒頭の「九月は…」もそうだが、パートナーのいる男性に訪れる心の影みたいなものを描く話がしばしば…