第二次世界大戦中の1941年から1944年にかけてソビエト連邦第2の都市にあたるレニングラード(現・ロシアのサンクトペテルブルク)で繰り広げられた市街戦。「レニングラード攻防戦」とも。東部戦線の一環としてレニングラードに侵攻してきたナチスドイツ軍が、文字通りこの都市を872日間にわたって包囲、食糧供給が断たれた同市は飢餓地獄と化した。300万人以上といわれる市民が巻き込まれ、1日あたり2万人が死亡した日もあったという(『世界大百科事典』第2版)。同じ「独ソ戦」にあたるスターリングラード攻防戦と並んで第二次世界大戦屈指の“修羅場”、人類史全体で見ても極めて陰惨かつ破壊的な戦であった。