続けます。 山岸凉子他の作品についてもネタバレしますのでご注意を。 タイトルに「完結した」と書いてしまいましたが、山岸凉子という作家においてこの物語は完結したのでしょうか。 山岸凉子ほど自分の内面を見つめ恐ろしい心理を描き抜いた作家はいないと思っています。 特に日本の男性作家は(小説家、漫画家、映画作家などなんでも)内面を見つめるのを避けてきたのではないかと思っています。 彼らは物語るのは社会的事例であって人間特に自分の内部を語る必要はない、むしろそうした作家は劣っていると信じているようです。が、実際は内面を見つめることこそ大切なのではないでしょうか。 それは他への思いやりにもつながるはずです…