南米からシカゴ自然史博物館に空輸された謎の木箱。中には伝説の魔物の石像と、木の葉だけが入っていた。その夜に警備員が惨殺される。生物学者マーゴ・グリーンは葉を検査した結果、未知の寄生生物を発見するが・・・。
遺伝子による突然変異と、その結果生み出されたモンスターの恐怖を描いたホラー映画。スタン・ウィンストン・スタジオによるモンスターの造形と特撮は中々で、この手のホラー映画とは珍しい職人監督ピーター・ハイアムズの撮り方も、意図的な暗闇を作り出し、その中でモンスターをどう捉えるかが伺えて効果的である。が、プレストン&チャイルドの原作を脚本化した物語は展開に新鮮味に欠け、観ている間はそれなりに楽しめるが、それ以上のものは残念ながら余り無い。SFホラー/モンスター映画ファンには、それなりに面白いのだが。
尚、プレストン&チャイルドは続編を書いており、拡大再生産されてパワーアップされた小説として楽しめる。