スウェーデンの映画監督、CM監督。1943年生まれ。 26歳の時の長編デビュー作『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』(69年)が、1970年のベルリン国際映画祭で主要4冠を受賞。『散歩する惑星』(2000年)では、カンヌ国際映画祭の審査員特別賞受賞。 コマーシャルの世界でもカンヌ国際映画祭で8度のグランプリに輝いている。
gaga.ne.jp 先日、熊本のデンキカンで鑑賞。 前作『ザ・スクエア 思いやりの聖域』の風刺の容赦のなさはそのままに、明快さ、分かりやすさ(オストルンド自身は「アメリカ映画」的と言っている)がプラスされた。前回カンヌを制したなら今回も、と思わせる。 映画は3部作に分かれていて、第1部がファッション業界、第2部が豪華客船、第3部が無人島。それぞれ、外見、資産、サバイバル力によってヒエラルキーが決まる階級社会となっている。しかもそれを一般的な世間からは隔絶したものとは描かずに、現代社会にはびこっている数々のマウントの取り合いの「あるある」を畳みかけまくる。拡大鏡をどっかと置いて、デフォルメされ…
私は、派遣の仕事の他に、(ポンコツ)在宅ライターを数年やっている。 実際にライターを始めてわかったことがある。 こうやって自由気ままにブログを書いたりは好きだけれど、お金が絡むと、自由は許されない。きっと私がポンコツでさえなければ、自由に書かせてくれるような仕事に出会えたのかもしれない…。 当たり前のことだが、誤字脱字は当然許されない。正しい日本語で分かりやすく(伝わりやすく)書かなきゃならない。できなきゃ何度もやり直し。内容の面白さなど求められてはいないのだ。 私らしさなど、求められていない。 決められた本数の記事をこなしていくだけである。 大体私は、夏休みの最後の日まで宿題が1ページも終わ…
画像:リンクより 第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)。絵画のような33の短いドラマから歴史や人生が見えてくる。 今朝の1日1映画は『ホモサピエンスの涙』(2019年 スウェーデン・ドイツ・ノルウェー合作)を鑑賞。 この世に絶望し、信じるものを失った牧師。 戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル…悲しみは永遠のように感じられるが、長くは続かない。 これから愛に出会う青年。 陽気な音楽にあわせて踊るティーンエイジャー…幸せはほんの一瞬でも、永遠に心に残り続ける―。 『散歩する惑星』『さよなら、人類』などのロイ・アンダーソンが監督を務めた異色のドラマ。 年齢も性別も時代も違う人…
By The poster art can or could be obtained from the distributor., Fair use, Link カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞ブラック&シュールな人々 今朝の1日1映画は「散歩する惑星」(2000年 スウェーデン・フランス合作)を鑑賞。 惑星のとある場所。 サラリーマンは突然リストラされ泣きわめく。 道に迷った男は訳もなく殴られる。 マジシャンは人体切断のマジックに失敗して男を本当に切り刻んでしまう。 そんなある日、家具屋を経営するカールは、保険金欲しさに自分の会社に火をつけてしまう。 タクシー運転手をしていたカールの長男…
「ホモ・サピエンスの涙」2020年11月21日(土)新宿武蔵野館にて。午後3時20分より鑑賞(スクリーン1/A-9) ~まるで動く絵画のような人類の悲喜こもごも 今回はかなり変わった映画を取り上げる。一般的な映画の枠を超えた映画といえるかもしれない。いくつかのエピソードが登場するものの、ドラマらしいドラマはない。それでも、そこからは人間の様々な側面が浮かび上がってくる。スウェーデンの奇才ロイ・アンダーソン監督によるヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)受賞作「ホモ・サピエンスの涙」である。 アンダーソン監督は「散歩する惑星」「愛おしき隣人」「さよなら、人類」からなるトリロジーが日本でも公開され…
公開を楽しみにしていた『ホモ・サピエンスの涙』観てきた。 スウェーデンの映画監督、ロイ・アンダーソンの作品。 www.bitters.co.jp 第76回(2019年)ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞(最優秀監督賞)受賞作品。 www.cinematoday.jp 不思議で美しい映画。 写真集や画集を一枚一枚めくっているみたい。 グレーのフィルターがかかったような、ペールトーンな画面。 曇天の日に観るのにぴったりだった。 76分と短いので、隙間時間に観れちゃう。 淡々と一定の距離にカメラを置いて、ただ人びとを見つめるだけ。 暗転はゆっくりとした瞬きのよう。目を瞑り、開けるとまた違う場所、違う人…
●概要 ●海外勢910名 ●他俳優 ・「日本勢のリスト」へ ●概要 映画監督、脚本家、プロデューサー、俳優、その他スタッフといった映画人が影響を受けた・好きな映画。
監督:ロイ・アンダーソン シュール&カオス。いつものロイ・アンダーソン。皆なぜか顔を白塗りしてゾンビみたいだ。なぜ?とか考えてはいけない。深く追求しても意味はない。内容も全く意味が分からない。そもそも意味などない。誰かが何かを話している。しかし重要なのはそこではなく、後ろで何が起きているか。全く関係ないところで、シュールな画が映し出されていて、そこが笑えるのだ。あの縄を地面に叩きつける奇妙な集団とかシュールすぎる。手品ののこぎりで切るシーンは笑った。。。
「街で偶然出会った男女が運命を感じ一目惚れしあい、デートの約束をしたはいいけどお互いの容姿が変わってしまって、さぁどうするの!?」というヘンテコSFラブストーリーが展開されるかと思いきや、いや確かに展開されるのだけど、映画はひたすらよそ見をして一向にストーリーが進まない!確かに本筋に一本このラブストーリーがあるにはあるのだけど、本当の主役は、舞台であるジョージアの「クタイシ」という街そのものだった。 カメラは、その土地の風景、人々、郷土料理、サッカーを楽しむ文化などを映す。その対象は、サッカーで楽しむ子どもたち(サッカーの英雄を映し出すみたいにスローモーションにして壮大な曲をあてて笑う)、さら…
全3項目 ●代表作 ●「projectr.tv」の「Transmissions - 10/10: Zhao Liang - Projectr」より10本 ●2022-2023「Sight and Sound The Greatest Films of All Time All voters」より10本 「シュトロツェクの不思議な旅」より 全3項目 ●代表作 「北京陳情村の人々(上訪)」、 「ベヒモス(悲兮魔兽)」等 映画監督 等で活躍するチャオ・リャン(ジャオ・リャン/趙亮)が影響を受けた・好きな映画。 ●「projectr.tv」の「Transmissions - 10/10: Zhao L…
全5項目 ●代表作 ●「Sight and Sound」の「The Greatest Documentaries of All Time – all the votes」より10本 ・日本未公開・邦題未決定リスト ●2022-2023「Sight and Sound The Greatest Films of All Time All voters」より14本 ・日本未公開・邦題未決定リスト 「ムーン・アンド・ザ・スレッジハンマー(The Moon and the Sledgehammer)」より 全5項目 ●代表作 「GALLIVANT ガリバント」、 「スワンダウン(Swandown)」等…
映画と音楽が好きでした 映画に使われた「クラシックの名曲」の思い出も、たくさんありますよね スタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」R・シュトラウス『ツァラトゥストラはかく語りき』~『日の出』 以前にも映画のところで書いていますが、この組み合わせは最強ですね R. Strauss: Also sprach Zarathustra /Karajan / Salzburg Live 1970 ツァラトゥストラはかく語りき /カラヤン/ザルツブルグライブ - YouTube 映画内での使われ方はコチラです 宇宙服とバレンシアガ/ ビートルズのアルバム「ヘイジュード」のまとめと1968年の映画…
・バハラム・ベイザイ・ ・ジャファル・パナヒ・ ・パナー・パナヒ・ ・チョン・モンホン・ ・ディアオ・イーナン・ ・ジェフ・ダンバー・ ・サラ・ガヴロン・ ・パブロ・ストール・ ・エミリ・アテフ・ ・K・K・バレット・ ・デジリー・アッカヴァン・ ・岡村天斎・ ・ジュリー・テイモア・ ・ホナス・キュアロン・ ・ルーシー・ボイントン・ ・スティーヴン・ウィリアムズ・ ・ステファニー・ロビンソン・ ・松本優作・ ・岸建太朗・ ・原田満生・ ・メリッサ・バレラ・ ・杉野昭夫・ ・友永和秀・ ・ポール・ハーシュ・ ・チャーリー・デイ・ ・立川譲・ …
© Paul Smith 個人差はあるだろうが、現代を生きるにおいて「正しさ」、いわゆるポリティカル・コレクトネス(以下、PC)を全く意識しないという人はいないだろう。ソーシャル・メディアで発信することが日常となり、「社会的に間違っていないこと」にいかなるスタンスを取るかによって、炎上のリスクが測定される。 よりよい社会を希求するPCは、原理としては好ましいことであるに違いない。しかし、常に正しい判断と選択をすることは簡単ではない。どこかで地雷を踏んでしまうかもしれないという不安がつきまとう。良い方向を目指そうとしているのに、どうして心理的には必ずしも楽しい気持ちばかりでないのだろうか。マジョ…
JAIHOで再配信されてたアイスランドのルーナ・ルーナソン監督『ECHO/エコー』(2019年)を見る。 サイトの解説にもある 「クリスマスから年明けまでを美しいポートレートとして描いた」 という文から、これまた甘ったるい映画になっていたら嫌だなあ~と思いつつ、上映時間が79分という短さに惹かれて(笑)見たのだが、これが思った以上に甘くない映画だった。 クリスマスから年明けにかけての様々な光景、全部で56の場面を描く。各場面に共通して出てくる人物はなく、それぞれの人々のそれぞれの一場面が淡々と描かれていく。 正直言って、「このやり方は今回だけですよ~」と思わなくもないんだけど、ただこの56の場…
さよなら、人類 2014年 スウェーデン🇸🇪 🍅🍅🍅🍅 「冴えないセールスマン、サムとヨナタン。吸血鬼の牙や笑い袋といった面白グッズを2人で売り歩いているが、まるで成果を挙げられず散々な日々。そんな彼らは、行く先々でさまざまな人生を目撃し...。」Google 監督:ロイ・アンダーソン ○ホルガー・アンデション (ジョナサン)男 事業をしている。面白グッズの販売で友人サムと始めたが、上手く行かない。代金の回収も上手く行かない。 ○Nils Westblom (サム)男 ジョナサンがやや積極的な人間であるのに対し、ジョナサンは鬱。鬱を体一杯に表現している。 「全39シーンを、固定キャメラ、1シー…
❒ 1月1日起きてお雑煮食べた。年末年始はムードにやられて気分が重くなることの方が多い。無理にでも動こうと思い、散歩に出かける。元日の町内をパトロール。去年と同様小さな神社に大行列ができていた。しばらく歩いて無印に寄り、新年の景気づけに下着を買う。お気に入りだったやつ、なんかダサくなっている? 一応買った。そのまま吸い込まれるように行きつけの古着屋にも向かってしまう。1万円分くらい買った。やばい、最近本当に物欲バルカン半島だ(語感が気に入っているけれど意味不明な言葉)。欲しいものがあと2点くらいあったが、なんとか我慢した。実は、ネット通販でも年始セールで既に少し買っている。ドラッグストアに寄っ…
全3項目 ●代表作 ●「lacinetek.com」の「La liste de Jonás Trueba - LaCinetek」より49本 ●雑誌「200 de CINEMANÍA」より10本 「歩みつつ垣間見た美しい時の数々」より 全3項目 ●代表作 「8月のエバ」、 「再会」等 映画監督、脚本家 等で活躍するホナス・トルエバが影響を受けた・好きな映画。 ●「lacinetek.com」の「La liste de Jonás Trueba - LaCinetek」より49本 ※ナモ村落:駕篭から撮影されたパノラマ ガブリエル・ヴェール…ドキュメンタリー、インドシナ、カメラを追い続ける…
7月 三池崇史監督作「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(2021) ケン・ローチ監督作「天使の分け前」("The Angels' Share" : 2012) 山崎貴,八木竜一監督作「STAND BY ME ドラえもん 2」(2020) パク・チャヌク監督作「復讐者に憐れみを」("복수는 나의 것" : 2002) エリザ・ヒットマン監督作「17歳の瞳に映る世界」("Never Rarely Sometimes Always" : 2020) ジョシュア・ロフェ監督作「ボブ・ロス: 楽しいアクシデント、裏切りと欲」("Bob Ross: Happy Accidents, Betrayal & Gr…