1984年に日本で発売された抗精神病薬。一般名ゾテピン。抗幻覚妄想作用・鎮静作用を持つほか、統合失調症の陰性症状とよばれる閉じこもり、意欲の低下などにも効果があるとされる。鎮静作用が強いので躁状態の治療にも使用される。
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「ツァッキ(元も子もないが、俺の昔のアカウント)さんの今の文体はマチュアな感じになりましたけど、しばらく前のブログは良い意味で粗削りでしたよね。だから女の子のファンとかいたんじゃないですかね」 真っ白いWordの画面を開いて、タバコを吸ったりYoutubeを観たり過去の自分の文章を読んだりして、最初の一文字目を打ち始める。あるいはポメラDM100の新規ファイルに書き出すときでもいい。そのとき毎回思うのは、シーシュポスの神話よろしく上から降ってくる石をピラミッドの頂上に運ぶその一歩目である。終わりが見えない。一日に3行も進まなくてうなだれる。しかし書き出しが毎回難しい。書き出しとタイトルだけで二…
// 抗うつ剤 種類 一般名 商品名 三環系 アモキサピン アモキサン アモトリプリチン トリプタノール イミプラミン トラフニール イミドール クロミプラミン アナフラニール ドスレピン プロチアデン ノルトリプリチン ノリトレン ロフェプラミン アンプリット 四環系 セチプチリン テシプール マプロチリン ルジオドール ミアンセリン テトラミド SSRI エスシタロプロサム レクサプロ セルトラリン ジェイゾロフト パロキセチン パキシル フルボキサミン デプロメール ルボックス SNRI デュロキセチン ベンラファキシン トリミプラミンマイレン スルモンチール ベンラファキシン イフェク…
// 抗精神病薬とは? 抗精神病薬は主に統合失調症の治療に用いられる薬です(それ以外にも双極性障害の躁状態や老年期の精神障害でも用いられることがあります)。 基本的な作用としては、ドーパミン受容体を遮断することで中脳辺縁系のドーパミン系の過剰な活動を抑えます(統合失調症の陽性症状は中脳辺縁系のドーパミンの過剰分泌が大きな要因になっていると考えられています)。 抗精神病薬は定型精神病薬と非定型抗精神病薬に分けられます。資料によっては定型精神病薬は従来薬、第一世代抗精神病薬、非定型抗精神病薬は新規薬、第2世代抗精神病薬と呼ばれたりします。 定型精神病薬 定型精神病薬はフェノチアジン系、ブチロフェノ…
[前書き] 精神科で処方される薬って結局どれがどういう薬なのかパッとしなかったりするので(そもそも医師もちゃんと把握できていないんじゃないか?)勉強も兼ねてまとめてみることにした。 ※筆者は薬剤師でもなんでもない素人です。間違いがある可能性は否めないので、ちゃんとした知識を得たいなら薬剤師さんに相談したり、巷にごろごろ転がっている精神薬理学書を読んだり、KEGGを見たりすることをおすすめします。筆者は精神薬理学エセンシャルズ第3版をざっと(本当にざっと)読んだりたまにインタビューフォームを眺めたりする程度の知識量です。 また、各受容体とかをいちいち個別に出して説明しているときりがないので簡単に…
定型抗精神病薬の種類 定型抗精神病薬は、ドーパミン受容体遮断作用がメイン。副作用は、めまい、過鎮静、眼球上転、眠気、口の渇き、遅発性ジスキネジア、脱力感、低血圧(立ちくらみ)、便秘、振戦、月経障害、性機能障害、排尿困難、ふらつき、アカシジア、体重増加などである。常用すれば副作用が顕著に現れる。錐体外路症状とセットなのが定型抗精神病薬で、錐体外路症状とセットではないのが非定型抗精神病薬といった感じである。 1.フェノチアジン系 最も古典的な抗精神病薬。幻覚・妄想などの、いわゆる陽性症状に対してのみ効果を発揮する。1950年代初期、それまでは獣医が動物の寄生虫に治療していた塩酸クロルプロマジンが、…
概要 ソリアンはとても優れた薬。15種類の抗精神病薬の比較調査で、クロザピンについで2番目に効果が高いという結果が出た。 クロザピンは危険な副作用があって、他の薬が効かない時にどうしても、という時にしか使われないから、今ある薬の中でソリアンが最も優れていると言ってもいいのではないか。ジプレキサよりも良い薬という結果になっている。 さらに陰性症状が優勢の患者に有効性があると科学的に証明された唯一の薬となっている。 ソリアンの主な作用メカニズムは次のようなもの。D2アンタゴニスト。D3アンタゴニスト。5HT7アンタゴニスト。5HT2Bアンタゴニスト。ソリアンは非定型抗精神薬だが、5HT2Aアンタゴ…
以前に、統合失調症には陽性症状と陰性症状があることを述べました。 yakuzaishi-info.hateblo.jp では、今回は統合失調症の薬物療法で使用される抗精神病薬についてみていきたいと思います。 抗精神病薬は大きく2種類に分けられます。 第一世代(定型、従来型)抗精神病薬と、第二世代(非定型、新規)抗精神病薬です。 統合失調症には、幻覚や妄想などの陽性症状、意欲減退や感情鈍麻などの陰性症状といった様々な症状があります。 第一世代(定型)抗精神病薬は主に中脳辺縁系や黒質線条体のD2受容体を強力に遮断することで陽性症状を改善します。 しかし、第一世代(定型)抗精神病薬は陽性症状には効果…
概要 ラツーダは非定型抗精神薬でSDA(セロトニンドーパミン拮抗薬)。SDAは他にルーラン、リスパダール、ロナセンなどがある。日本では、2020年6月から使われている。 他の非定型抗精神薬とだいたい同じように、ドーパミンD2アンタゴニスト、5HT2Aアンタゴニスト、5HT1A部分アゴニスト、5HT7Aアンタゴニストのような作用メカニズムがある。 ラツーダの有効性が治験で測られた。42日後のPANSS合計スコアのLSMD(プラセボとの差)は-6.6だった。プラセボより有意に改善とはなっているが、28日後で測られたSEP-363856のLSMD-7.5にも達していない(ふつう、日数が多いほどマイナ…