Robert Anson Heinlein 1907年-1988年 アメリカのSF作家,「ミスターSF」ともいわれているくらい有名な人。SFといえばペーパーバックであった時代に、その作品が一般紙『サタデー・イブニング・ポスト』に掲載された事により、同時代の作家の賞賛と羨望を浴び、またSFという文学形式を広く世間に知らしめる事に貢献した。代表作多数。1988年5月、肺気腫で死亡。享年80。 アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークと並ぶ、ビッグスリーの一人。
The Heinlein Society – Dedicated to Paying It Forward
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読書日記 2024年1月31日-2月6日 ・米澤穂信『真実の10メートル手前』 ・米澤穂信『王とサーカス』 ・米澤穂信『インシテミル』 ・ほったゆみ、小畑健『ヒカルの碁』13-23巻 ・ロバート・A・ハインライン(矢野徹訳)『月は無慈悲な夜の女王』 ・レイ・ブラッドベリ(伊藤典夫訳)『華氏451度』 ・ヴィクトル・ユーゴー(豊島与志雄訳)『レ・ミゼラブル(完全版)』(前半) ・龍門諒、恵広史『BLOODY MONDAY』1-5巻 以下コメント・ネタバレあり
最近の出来事 を、今回はまとめて書いてみたいと思います
今回は、ロバート・A・ハインライン 作・福島正実 訳の『夏への扉』を読みました。 books.rakuten.co.jp 作者のロバート・A・ハインラインは、アメリカのSF作家で「SF界の長老」と呼ばれており、SF小説でベストセラーを産んだ最初の作家とされています。 1956年に発表され、タイムトラベルものの古典的代表作として有名な今作ですが、過去に未来に飛び回り、様々なことが物語後半にかけて繋がっていき、面白かったです(^^) あらすじ 1970年、主人公のダンは有名な発明家で来る日も来る日も研究に励み、数々の有益な発明品を世に出してきた。 そして彼は、友人のマイルズと株式会社を設立し、最愛…
「月は無慈悲な夜の女王」は1965年から1966年にかけて雑誌に掲載されたロバート.A.ハインラインのSF小説で、1967年のヒューゴ賞長編小説部門を受賞しています。 私はだいぶ前に読んだ気もしますが、部屋にまだ文庫本があるので、それほど昔という訳でも無いようです。奥付を見ると「2010年3月15日発行、2015年11月15日5刷」とあるので、2015年に帰国が早い時期に読んだみたい、、、そう言えばそんな気がして来ました('◇')ゞ ハインラインらしい読みやすい語り口(日本語訳しか読んでませんが('◇')ゞ)と破綻の無い明快なストーリー、そしてちょっぴり切なさを感じる結末。ヴェルヌやウェルズ程…
やばいっす。 早川書房がKindleで半額セールやってるっす。 www.amazon.co.jp こちらの記事でも「最悪な形で同時代性を背負ってしまった」という筆者の弁を引用した『同志少女よ、敵を撃て』もフィジカル2,090円が1,045円。 eibunkeicinemafreak.hateblo.jp 先日読んでめちゃくちゃ面白かった『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(1,980円→990円)。 eibunkeicinemafreak.hateblo.jp 読書好きでそのタイトルを聞いたことがないという人はいないであろう『アルジャーノンに花束を』(1,078円→473円)。 「中国SF」を世…
毎日暑いですね(;'∀') ドイツではシエスタ(午睡)を導入しようという意見があるようです。ドイツの「暑い」は日本に比べれば、どって事ないんですけどね。湿度が低いから木陰に入れば涼しいですし、、、。でもそもそも家や事務所にエアコンが無かったりするので、その点では事情が違うと言えば違いますが。 当方駐在時代にミュンヘン中央駅近くの貸しビル事務所に引っ越したのですが、その時にエアコン付きにするかどうか悩んだのですが、㎡単価は上がるものの結局エアコン付きにする事に決めました。我ながら良い判断だったと思います、、、。今その事務所で働いているメンバーにはもっと感謝して欲しい('◇')ゞ ところで、 カレ…
★この記事を読むと、タイムトラベル小説の世界的名作『夏への扉』を読みたくなります。 ★詳細はこちら→『夏への扉 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ロバート・A・ハインライン - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.getElementB…
初読では割と印象が薄くて、話の筋は三分の一くらい(P126くらいまで)しか覚えてなかった。ということで印象はあまりよくなかったけど、読み返してみると思っていたよりずっとおもしろかった。 少しずついろいろな情報を小出しにしていくストーリー構成や、一度どん底付近に落ちてからの逆転ストーリーなんかは、単純な娯楽としては本当に素晴らしい。描写も過不足なくて読みやすいし、会話文もちゃんと話し言葉っぽい。時間ものとしてのSF要素もさすがは大御所ハインラインというところ。時間と空間を移動するけど決して取りつきにくいということはない。最序盤と最終盤のある種のタイトルコールでもある「夏への扉を探している」という…
「ロバート・A・ハインライン」によるSF小説「宇宙の戦士」より、通信機能に特化した「機動歩兵[戦略通信型]」が、WAVEから1/20スケールでプラキット♪ 『機動歩兵』 『機動歩兵[指揮官型]』 『機動歩兵[局地戦型]』に続き、 「戦略通信型」(無兵装型)が登場♪ 旧名称である「無兵装型」が示す通り、「バックパック」は「通信用アンテナ」のみ。 尚、今回も「武装」有りの「通常型」を組めるとのコト☆ キットとしての魅力はイマイチですが、「スタジオぬえ(「宮武一貴」氏 + 「加藤直之」氏)」が1977年に文庫本用に描いた「機動歩兵」関連のイラストをまとめた小冊子が付属☆ 「小冊子」のサイズが気になり…
1.0ハインラインの夏への扉を愛読していました。わたしだけ。──なわけがありません。せかいじゅうで、多少でもSFをかじったことがあるひとなら、これがどれほどの名著か、くちを酸っぱくして語るにちがいありません。 もちろんこんにちでは、古典のようなポジションになっているでしょうし、わたしも今はSFの熱心な読者とは言えませんが、かつて(昭和や平成時代に)好きなSFベスト集計──のようなコンペティションがあったばあい夏への扉が入ってないことはありませんでした。 夏への扉のみりょくはひとえに生き生きとした登場人物の描写です。コールドスリープやタイムトラベルが狂言回しになっていますが小難しい話はいっさいあ…
SFの気恥ずかしさ 作者:トマス・M・ディッシュ 国書刊行会 Amazon 『歌の翼に』『いさましいちびのトースター』の奇才トマス・M・ディッシュのSF評論集、ついに登場! SFの限界と可能性を論じた名講演「SFの気恥ずかしさ」をはじめ、新世代SF作家を批判してジョージ・R・R・マーティンに反論された伝説的評論「レイバー・デイ・グループ」、書評家として燃やすべき本について舌鋒鋭く語った「聖ブラッドベリ祭」、ディック作品に対する愛にあふれる『偶然世界』序文、そしてエイリアンに誘拐された体験記の書評が奇想天外な展開を見せる「ヴィレッジ・エイリアン」など、技巧とユーモアに満ちた書評・エッセイを集成。…
ライフハックは時に私たちの生活をより簡単にし、時間を節約する手段となりますが、それらがもたらす意図しない結果について考えることは重要です。以下の映画は、そうしたライフハックの裏側を探り、私たちに価値ある教訓を提供しています。 1. 映画『プレデスティネーション』 Amazonプライム ↓ DVD&Blu-ray ↓ 2. 映画『エターナル・サンシャイン』 Amazonプライム ↓ DVD&Blu-ray ↓ 3. 映画『バタフライ・エフェクト』 DVD&Blu-ray ↓ 4. 映画『インセプション』 Amazonプライム ↓ DVD&Blu-ray ↓ 5. 映画『ザ・ゲーム』 Amazon…
ここ最近SFの名作を色々と読んできて、時代ごとに扱うテーマに一定の傾向のようなものがあるなと思いました。Chat GPTに手伝ってもらってまとめたのが以下です。あくまで私が読んだ本がインプットになっているので網羅はできてませんが、自分が読んだ本の位置づけの確認や、次に読む本の参考になります。 19世紀後半 - 20世紀初頭: 早期SF - ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」(1864)や「月世界旅行」(1865)は、未知の地域や未来の冒険を描いており、当時の科学的な進歩への興奮を反映している。 19世紀末: ウェルズの科学的想像力 - H・G・ウェルズの「タイムマシン」(1895)や「宇宙戦争」…
最近は少しずつ本を読むようになっている。1月のどこかでTwitterのアプリを消したこともあり、文字をコンテンツにしたくなった時には本を開く癖がついた。時間や余裕があれば物理の本を開くし、数分の空き時間にはKindleで電子書籍を読む。せっかくなのでそれらの読書記録を付けようと思う。 というか、「2024年は読んだ本の感想を認めていくぞー」と思っていたのに、読書記録メモにはタイトル以外全く文字が見受けられない状態になっているので、いま癖を付ける。付けるぞ。あ、2023年版もあるのでよかったら見てください。 indigomou5e.hatenablog.com
1956年に発表されたロバート・A・ハインラインによる古典的SF小説であり、代表作ともされている本書。実は今更初めて読んでみた。名作として名高いのは知っていたが、なんの予備知識もなく頁を繰ってみると、最初の頃は一人称の主人公の回りくどい言い回しや、自己中心っぽい性格がグダグダしているなぁと、幾分鼻についたが、キャラクターの味付けと感じられるようになったのか、ストーリー性の高さに惹かれ始めたからなのか、暫くすると気にならなくなった。SFとはいっても、気難しいものでもハード系でもなく、主人公は三十歳前後の男性だけれどもジュブナイルっぽいラフな印象の文体だ。物語は1970年のアメリカ。主人公のダンは…
読んだ本 恩田陸『土曜日は灰色の馬』 ロバート・A. ハインライン『夏への扉』 ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏 マウントオリーヴ』『アレクサンドリア四重奏 クレア』 河崎秋子『鯨の岬』 内田百閒『東京日記』 『アレクサンドリア四重奏』:読み切った感。文化も価値観も交錯する土地と時代を描くとなると、これだけの分量が必要だったのも頷ける。ミステリ・歴史小説・官能小説・幻想文学・詩といった要素がパノラマ島的に披露され、作家の手練を感じた。 『東京日記』:日常のそこかしこに幻想の世界が顔をのぞかせてくる。微熱がある夜に外をそぞろ歩きしているとこういう体験になりそう。たまたま『アレクサンドリア…
「学校ではもっと社会で役に立つことを教えるべき」論についてもっと考えたい。 quoraを見るだけでも、そのテーマへの反論は多数あり、どれも理解はできる。 しかし、それって本当に色々試してみたうちに最適化された結果なのか?比較検討して選択した結果なのか、結論ありきでこうなっていて、随時改訂をしているが交絡が多すぎてうまく評価できていない状況なのか知る術はあるのだろうか。 文章の読み書き、聞き取りとスピーチ、論理的思考、コミュニケーション形成、科学的手法、マネジメント、社会構成要素の俯瞰、資産形成、人生設計の一般的ガイドライン、公衆衛生など、現在中等教育で教えられているものよりファンダメンタルなも…
私も、32歳になったんですが、三島由紀夫、村上春樹が、いかに、才能のある人間かが、わかりました。 今から、10年前の2007年ごろに、三島由紀夫の潮騒や太宰の走れメロス、芥川龍之介の羅生門を国語の授業で、読まされたが、どこが、面白いのか意味が、わからず、以後、名作や古典を避けて、読まないように、していた。 私自身、国語の成績は、はっきり言ってそんなによくなかった。その後、家の近くにあるブックオフやTSUTAYAに足蹴に通い、海外のエンターテイメントばかり、読んでいた。 スティーヴンキング、マイケル・クライトン、ディーンRクーンツ、フレデリック・フォーサイス、トムクランシー、マーク・グリーニー、…
意外に面白い オール・ユー・ニード・イズ・キル 3D & 2D ブルーレイセット(初回数量限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]トム・クルーズAmazon トムクルーズ 日本ラノベ原作 というなんというか、日本人にしか受けなさそうな要素のクソ映画って印象だったのだがバトルシップ [Blu-ray]テイラー・キッチュAmazon こっちはちゃんと面白い…。ていうか、映画原題「edge of tomorrow」なのに日本語タイトルが「オール・ユー・ニード・イズ・キル」になってるのが気になってしょうがない。まあ、原作小説のタイトルにしてるんだろうけど。All You Need Is…
jQuery(function($){ $("#QandA").DataTable( { paging: true, // falseにすると全データが表示されて、ページ切替が表示されなくなります。 "pageLength": 100, "lengthMenu": [ [100, 200, 500, 1000, -1], [100, 200, 500, 1000, "全件"]], lengthChange: true, // falseにすると左上のShowが表示されません。 searching: true, // falseにすると検索ボックスが表示されません。 ordering: true…
レッド・プラネット (創元SF文庫) 作者:ロバート・A・ハインライン 東京創元社 Amazon 創元SF文庫の未読を読んでみるキャンペーン(何)ハインラインのジュブナイルSFも色々読んでたけど、これは未読でした。Amazonの書影は現行版が出てるけど、図書館で書庫から出してもらった旧版で読めてむしろ良かった。なにしろ古い話だ(興味ある方はヤフオクあたり見れば出てきます)。 テラフォーミング半ばの火星を舞台に、寄宿学校の新任校長がそれまでの自由な校風を管理教育に変貌させて、それに対する少年主人公ジムとフランクの反発が、やがて火星開発を司る火星カンパニーの、火星植民地(開拓民)に対する陰謀を明ら…
40代50代男性におすすめの小説が知りたいな~ 評価が高い作品を中心に紹介します!
プロジェクト・ヘイル・メアリーに端を発する「SFの名作を読もう」という試みの一環で、この記事ではA. ハインライン「宇宙の戦士」の新訳版についての感想をまとめる。 宇宙の戦士〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF) 作者:ロバート A ハインライン 早川書房 Amazon ハインラインはタイムトラベル物の名作「夏への扉」しか読んだことなかった。夏への扉が猫とロリコンの甘酸っぱい恋愛モノ(だったという記憶)なのに対し、宇宙の戦士は泥と血に塗れた歩兵の話だった。ハインライン、幅広い。 舞台設定は、恒星間の規模で異生物との戦いが起こっており、超光速での移動も可能な宇宙戦艦が実戦配備されている設定のお話。とこ…
「銀河帝国の崩壊(Against the Fall of Night)」は、ロバート・A・ハインライン、アイザック・アシモフと共にSF界のビッグ・スリーとして数多の著作をものしたイギリスの作家アーサー・C・クラークの初期の作品である。 少年時代から天体観測を趣味とし、またSF小説を読みふけるなど科学に対する興味の深かったクラークだが、進んだのはグラマースクールで、その卒業後は公務員として年金の監査に従事。 しかし第2次世界大戦が勃発するとイギリス空軍のレーダー技師となり、除隊後にロンドンのキングス・カレッジで物理学と数学を学び、自らの本来の資質に沿った――とも言うべき道を歩み始めたのである。 …