[英] lofted trajectory ロフテッド軌道とは、弾道ミサイル等の打ち上げ方法のうち、通常よりも角度を上げて高く打ち上げたときに描かれる軌道。 ロフテッド軌道で打ち上げられるミサイルは、高高度に到達してから落下するように着弾する。飛行距離は通常ほど伸びない代わりに、着弾間際の速度が速く、迎撃されにくいとされる。
こんにちは、ハクです。 河北新報『きょうの言葉』のメモです。 どうぞご覧くださいませ。 ■ロフテッド軌道 弾道ミサイルを通常より高い角度で発射し、高高度に打ち上げる発射形態。着弾する間際の速さがより高速になるため、イージス艦などミサイル防衛(MD)での迎撃が困難とされている。通常は射程を最長にするため、効率的な角度で発射する「ミニマムエナジー軌道」をとる場合が多い。 北朝鮮は11月18日に新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)をロフテッド軌道で発射。このミサイルは最高高度約6000㌔、飛行距離約1000㌔で約69分間飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとされる。 河北新報 朝刊 (…
こんにちは、稲富勇成です。弾道ミサイルの脅威を語る場合に欠かせないのが「ロフテッド軌道」という概念です。例えば、射程が1万数千キロメートルを超えるような大陸間弾道ミサイル、ICBMにおいては、一見するとアメリカなどの遠く離れた国にとっての脅威というイメージがありますよね。日本などを狙う場合には短距離弾道ミサイルや中距離弾道ミサイルで十分ですからね。 しかしICBMには射程を犠牲にしつつ、極めて高い高度を飛行させるという「ロフテッド軌道」を利用する場合があるのです。射程を犠牲にするというのは、逆を言えば有り余るパワーを上昇に転嫁させることで、遠くを狙うためのミサイルで近くも攻撃できるようにすると…