前半生において、実家の障りとの対決を余儀なくされた私は、その打ち崩しを考えながらなんとか逃げれんかを模索した。 父の執拗さに手を焼きながら、被害を最小限に食い止めようと、情報が遮断された中でいろいろ考えた。 しかし、正確な情報がない限り、どれだけ努力しようと完全な解決にはならんかった。 ただそれでも、ある程度障りを崩して風通しをよくすることはできる。 それが毒を以て毒を制す方法で、異質な障りをぶつけることなんよ。 六崎家の障りは、概ねゾロが集合したものであり、それで凶悪化した父や祖母といったパイトロンが横暴の限りを尽くす。 このゾロやパイトロンなど魂の民族に関しては、私の著書に詳しくあります。…