ある外国語の表現やことばが、形態操作のルールに収まりきらない時、正確に言えばその国語のルールとの意味的あるいは形式的類推が成立しない時、我々はそれを慣用句(イディオム)と呼ぶ。p137ラテン文字ではない文字で書かれる言語に難しいというレッテルを貼っている。そういう言語の学習の進度は、困難な導入部の後に、確実に滑らかな上昇がやってくる。一方英語、スペイン語、イタリア語のような《易しい》言語は、最初は進歩が速いが、進むほどに、多くの単語やルールをまだ知らずにいることが明らかになってくる。p139-140日本語や中国語では、たった1日勉強した者でも、漢字を一見しただけで、その木偏やさんずいや言偏やし…