「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」に登場するパーティーキャラクターの一人であり、主人公。 名前通り、ロトの血筋を引くローレシアの王子である。 ドラゴンクエストシリーズを通じて、唯一呪文が使えない主人公でもある。 ムーンブルクを滅ぼしたハーゴンを討伐するため、ローレシアを旅立つ。 旅の途中、同じロトの末裔のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女に出会い、冒険を共にすることになる。
戦士的な特徴を持ったキャラクターである。
こんばんは。ジオ・ジーノです。 ナレーターの津田英治さんが76歳でお亡くなりになりましたね。 『龍虎の拳』シリーズのタクマ・サカザキ役の声優もやってました…ご冥福を祈ります。 さて、去る1月15日に『ドラゴンクエスト』の話をしましたが、 ゲーム『ドラゴンクエスト』 - 時代遅れの男のブログ 今回はその続編、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』について語りたいと思います。 スクウェア・エニックス*1『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』パッケージイラスト *1:オリジナルのファミコン版発売当時はエニックス。
王子はミリアの乗る馬車を追いかけ、2人は情熱的な別れを周囲に見せつけた。 そこには、ローレシア青の騎士団で王子の護衛を任された2人の兵士も含まれていて 護衛2人が見たままをサイラス団長に報告すれば、おれたちが嘘をついてサイラスを 追い払ったことがバレてしまう。 焦ったおれは、2人の兵士に「おまえたちの見たものは幻覚だ」と信じ込ませて 難を逃れようとしたが、ナナに「幻覚を見たと報告されたらどうする?」と聞かれた。 ナナの懸念に対しておれは妙案を思いつかなかったが、このさらなる窮地にナナは 「幻覚を人に話すと、何が現実かわからなくなる」と言って青の騎士団の2人を おびえさせたことで、2人は「幻覚に…
「国王が旅立つのを見送って、私はムーンブルクに向かいます」と粘るサイラスを、 おれと王子とナナで協力して追い返したまでは良かったが、功労者であるはずのおれに 待っていたのは、人目もはばからずに見せつけてくる王子とミリアの姿だった... ミリアしか見えてねえ王子の馬鹿め! ただおれたちに見せつけるだけならまだしも、ミリアが乗る馬車を町の入口まで 追いかけていき、王子を待っている青の騎士団の兵士たちにまで見せつけやがった。 王子とミリアが大げさに手を振り合って別れを惜しむのを、口を半開きにしたまま 2人の護衛は見つめている。 くそっ、馬鹿野郎! もし、こいつらが見たものをそのままサイラスに報告した…
王子は、馬車で船着き場へ向かいルプガナに帰るミリアに挨拶しようとしていたが、 ムーンブルクの当番に向かう前に「見送りに来た」というサイラスにつかまった。 ミリアがいることを知られないように、なんとかサイラスだけを追い払いたい王子に おれは無言で助けを求められ、とっさにサイラスを撤退させる策を思いついた。 遅刻したくないなら、王子の出発を待たずにムーンブルクに行くしかない状況をつくり 「まだ時間がある」と粘るサイラスには、王子の力まかせに腕を引っ張る攻撃に加え 「責任者として、ムーンブルクの進捗状況を見てきて」というナナの援護射撃もあり おれたちは3人で見事に連携して、サイラスの撃退に成功した!…
ナナの誕生パーティーも大成功に終わり、ムーンブルクの船着き場から船に乗って それぞれの家に帰ることになった、オルム・レオン・ミリア。 ルプガナ船団長の計らいで、娘のミリアが船着き場に行くための馬車が手配され 船員たちが船長一行を迎えに来た。 「今から乗る船は雷神丸じゃないのに、なぜまたオルムが『船長』と呼ばれるの?」 王子のとぼけた発言に全員で大笑いした後、3人は馬車に向かって歩いていた。 肩を組んで歩くオルムとレオンの後ろを歩いていたミリアは、「なにか」を見つけて 大きく身体を震わせた。 ミリアはビクンと飛び上がった後、慌てて前を歩くレオンの陰に身体を隠した。 「なにか」は、そんなミリアには…
ナナの誕生日、酔っぱらって教会でバカ騒ぎしたことでアルファズルの怒りを買い、 おれが出入り禁止になることを心配したオルムとレオンは、王子と共にアルファズルに 会いに行き「出入り禁止にするならおれたちを!」とアルファズルに訴えたらしい。 2人の話を受けて大聖堂にやって来たアルファズルは、ムーンペタの住民の声を聞き 「騒音などで誰にも迷惑をかけていないのであれば、誰も特に罰する必要はない」と おれ、オルム、レオンを許してくれた。 アルファズルの許しも得て、おれたちはあらためてムーンペタの奴らに感謝を伝え この場を解散することにした。 「おれたちこそありがとうな!」 「また来年もやりましょうね!」 …
ナナの誕生日の翌朝、おれたちはムーンペタの町人たちと一緒に、大聖堂の片づけと 掃除をおこなった。 みんなの協力であっという間に綺麗になり、王子が全員を代表してアルファズルに 挨拶しに行くと宣言したところ、なぜかオルムとレオンも一緒に行くと言い出した。 「それならおれも行くぜ」というおれの申し出を、オルムとレオンは即座に却下した。 怪訝に思いながらも反論せず、王子たちが戻ってくるのを待っていると、王子たちと 一緒にアルファズルも大聖堂へやって来た。 大聖堂に入ってきたアルファズルは、なぜか険しい目でおれをじっと見据えている。 アルファズルが何を言うのかと身構えていると、奴はフッとおれから目をそら…
ナナの誕生日の翌朝、おれが目を覚ますと、いつの間にか布団に寝かされていた。 二日酔いなのか、頭がガンガン痛む。 おれの隣では、オルムとレオンが布団の上で大きないびきをかきながら寝ていた。 「おはよう、カイン」 おれが起きたのを見て、王子が爽やかな笑顔で声をかけてくる。 「昨日、どうなったんだ?」 おれはガンガン痛む頭を押さえながら、軽く首を振って王子に尋ねた。 レオンが「カインはマンドリルに踏まれたんじゃねえか?」と言っておれをからかい オルムがそれを笑ったことに腹を立て、2人を追いかけまわしたことは覚えている。 だが、その後の記憶がなかった。 王子の話によると、おれは走ってバテたオルムとレオ…
バブルスライムハンター・オーウェンがナナに贈ったプレゼントは、泡粘膏を 改良してつくった美容液『泡美容(バブルボーテ)』だった。 小さな肌細胞に出来たケガを治し、解毒もすると謳った商品は、ムーンペタの住民にも 大好評で、大聖堂内は『泡美容』を買い求める奴らで大騒ぎになった。 「次は、ぼくで良いかな?」 ほとんどの奴らが『泡美容』を買い終えて、大聖堂の雰囲気も落ち着いてきたところで 王子がおれに尋ねてきた。 プレゼントは渡す順番も重要だ。 オルムとレオンが贈った『ムーンブルク城のミニチュア模型』は、みんなを感動させ オーウェンが贈った『泡美容』は、みんなを喜ばせ大いに盛りあげた。 大聖堂の空気が…
いよいよナナの誕生日当日。 おれはティアとリーナ、王子とミリア、さらにバブルスライムハンターのオーウェンを 連れてムーンペタへやって来た。 ムーンペタの町の入口で、おろおろしているオルムやレオンと合流したおれたちは 「途中でナナに見つかったら、不審に思われるのでは?」と2人から指摘され、 無事に教会へとたどり着けるよう、町に入る前に入念に作戦を立てることにした。 「ティア、リーナ。別に悪いことをするわけじゃねえ。いつもどおりでいろよな。 おまえたちは、ナナに会いに行くようなつもりで教会に向かえばいいんだからよ」 おれは、ギュッと手をつなぎ緊張した様子のティアとリーナに声をかけた。 おれたちの作…