「冠婚葬祭」という言葉がある。古来の四大礼式のことだが、まあ人生の大イベントって言っていいだろう。 私は誰かとずっと添い遂げる、つまりは自分以外の誰かを自分と同等かそれ以上に尊重しともに暮らしていくという自信が物心ついたころからない。自分の気まま思うまま、その時々で最も好きなものを軽い足取りで渡り歩いていける状態じゃないときっと生きていけない。つまり、「婚」は絶望的だ。 現代日本において戴冠式は存在しないが、まあいつか冠をもらえるなら是非もらってみたい。しかし「冠」をもらうにはくれる人がいないといけない。一人じゃ戴冠はできないのだ。 この理論でいけばきっと私に待っている「冠婚葬祭」はきっと「葬…