城砦の上から、ムーズ河上流方面を眺めます。この河をもう少し上流に行くと、フランス領に入ります。そして、シャルルヴィルという街のそばを流れます。この街は、詩人のランボーの出身地です。彼はそこから、歩いて国境を越え、ベルギーの地に立ち寄りました。ディナンやナミュールはどうだったかわかりませんが、同じワロン地域のシャルルロワに滞在し、その時の詩も残しています。彼のほかの詩は正直な所、あまりそのよさが理解できないのですが、シャルルロワ滞在時の『「居酒屋みどり」で』、という詩は好きです。何年か前、ジャーナリストの有田芳生さんが、新聞のコラムでその詩の事を書いていました。それによると氏は実際にシャルルロア…