『夜と霧』 ヴィクトール・E・フランクル (著)池田香代子(訳) 夜と霧 新版 作者:ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 Amazon ナチスドイツの収容所を生き延びたある心理学者の内面の記録。非常に客観的であるがそれゆえに残酷さが際立つように思う。感情に流されずに見つめた先の人間のどうしようもない暗さを感じる。 映画『シンドラーのリスト』を見たときに、これも昔読んだけど再読せねばと思っていて久しぶりに読む。『シンドラーのリスト』を観た後だと全然脳内の映像的補完の度合いが違う。本当にこの本もあの映画もすごいのだ。 本ではほとんど「ユダヤ人」という言葉が使われていなくて、それには気がついて…