Lev Semenovich Vygotsky レフ・セミョーノヴィチ・ヴィゴツキー 旧ソビエト連邦の発達心理学者。 発達の最近接領域の提唱やピアジェとの論争などで著名。 1896年にベラルーシで生まれ、1934年に結核のため夭逝。 主な著作に「教育心理学」「発達の最近接領域の理論」「思考と言語」がある。
ヴィゴツキー生誕130年(2026年)にむけて 佐藤公治(2024)『ヴィゴツキーとルリヤが語る人間心理の歴史性:フロイト、パブロフを超えたロシアにおける新しい心理学の創造』, 福村出版. 書誌情報 CiNii ci.nii.ac.jp 出版社サイト www.fukumura.co.jp 目次 はじめに 第1章 フロイトを読むヴィゴツキーとルリヤ――二人の心理学研究前夜 ロシアにおけるフロイト精神分析学の受容とその広がり ヴィゴツキーとルリヤの精神分析に対する姿勢 ヴィゴツキーとルリヤのフロイト『快原理の彼岸』への序文 ロシアにおける精神分析研究の凋落 第2章 新しい心理学の出発――ヴィゴツキ…
今回は、”「ZPD(発達の最近接領域)」の影響について ~ 心理の問題 ~ ” というテーマで少しだけ考えてみます。 ZPD(発達の最近接領域):Zone of proximal development (ZPD(発達の最近接領域):Zone of proximal development) レフ・ヴィゴツキーの構築した心理学理論、概念。 子どもの発達について、まだ成熟していなくて、成熟中の段階にある過程を意味する。 問題解決において、援助なしで子どもが達成できることと、大人の援助があれば達成できることとの差。 現時点での発達水準と,直近の時点において到達する可能性のある発達水準との間のへだた…
https://twitter.com/gameryouiku/status/1813381619631419793 これ、意味がわからなくてずっと考えてた。 ASDではない人が他者の視点で考えるときには「自分はこう感じる」という視点が含まれている。 しかしASDの人に「他者の視点を想像すること」について説くと、「自分はこう感じる」という部分を抜きに、他者の自分に対する今までの言動などから分析的に他者の視点というものを理解しようとする。 それは、自分(ASD)のインプットに対する定型発達のアウトプットへの理解というものが条件が抜け落ちた極論になりやすいことを意味する。 こういうこと? 下手な例…
おはようございます。休日には必ず少し運動するようになりました。 この状況から、ランニングシューズを買っても無駄にはしないし(今は普通の靴で走ってる)、運動の記録をつけるためにスマートウォッチを買ってもいいですよね。 【今回の言葉】-----------------------------------------「才能ある若手にこそ挫折を経験させなければならない 挫折はその選手を成長させる最大の良薬だからである。」 (ヨハン・クライフ)----------------------------------------- サッカー好きの人なら知っているんでしょうね。スーパースター、空飛ぶオランダ人な…
ヴィゴツキーはロシアの心理学者で、発達心理学と教育の分野で大きな貢献をした。1896年にロシアのオルシャで生まれ、1934年に結核のため38歳で死去した。 ヴィゴツキーは、個人の発達を形成する社会的・文化的要因の役割を強調する認知発達の社会文化理論で最もよく知られている。ヴィゴツキーによれば、学習と発達は、社会的相互作用と文化的経験を通じて起こる。ヴィゴツキーは、子どもは他者との有意義な活動の中で最もよく学び、認知発達を形成する上で言語が重要な役割を果たすと考えた。 ヴィゴツキーはまた、「近接発達領域」という概念を導入しました。これは、学習者が単独でできることと、より知識のある他者からの援助を…
前回は語の概念の構造(の段階)について学びましたが、今回は同じ第ⅳ講の「人工的概念の形成法」という項から読みました。ヴィゴツキーが提案した以下のような実験が、紹介されています。 形・色・大きさが異なる立体をいくつか並べ、分類するように求めます。 いろいろな立体の例 それぞれの立体には、その立体の複数の特性(例えば、「小さくて偏平な」)を示す概念を表す人工語(新語)で名前が付けられていますが、分類を求められた被験者は、その語がどんな概念をもつ語なのか知らないので、推測して考えることになります。 例えばある立体(円柱)に「ラス」という語が書かれていて、円柱は「ラス」なのかと仮説を立てて別の円柱を見…