もう2週間近く前になるのだけれど、タル・ベーラの『ヴェルクマイスター・ハーモニー」を観た時の余韻がそこはかとなく続いている。 1994年に7時間18分もの長尺作品『サタンタンゴ』を発表した後、2000年に製作されたのが『ヴェルクマイスター・ハーモニー』だ。 『サタンタンゴ』で出し切ったかと思いきや、これほどラディカルでパンクな(宣伝コピーがぴったりなので使ってみる)映画を、タイトな尺で斬り込んでくるなんて、凄いというか流石である。 今も『サタンタンゴ』を観た時の、意識不明に近い状態でモノクロの町をふらふら彷徨い続けたような感覚をよく覚えている。そして今回。 www.bitters.co.jp …