1694年生まれ、1778年没。フランスの作家、思想家。いわゆる「啓蒙主義」の代表的な存在とされる。フリードリヒ2世やエカチェリーナ2世とさかんに文通し、啓蒙思想を吹き込んだ。フリードリヒ2世の有名なセリフである,「君主は国家第一の下僕」も、原案はどうやらヴォルテールのようである。
貴族と衝突して、プロシア・スイスから、フランスのカトリックの偽善・封建性を攻撃、当時進歩的だったイギリスの美点を数多く紹介した。
また、その猜疑心を宝クジに向けた時、「買い占めたら勝てる」という盲点を発見、これで現代の5億円に相当する巨万の富を得ている。
代表作としては,『カンディード』、『哲学書簡』が挙げられる。またディドロやダランベールの百科全書にも参加している。