もう8月17日になってしまい、終戦の日から2日経ちました。 なのに終戦を取り上げるのは、童話「一つの花」を読んだからです。 教科書に載っている童話です。 以前その虚構性の程度について述べましたが、今回は別の点から話したいと思います。 「一つの花」の主題についてです。 さて、この話は、終戦前後を舞台としています。 この作品は、平和の大切さを表現した童話という評価がありますが、少々違和感を感じていました。 「一つの花」のあらすじはこうです。 太平洋戦争末期、父、母、ゆみ子の三人家族は慎ましく暮らしていましたが、戦況の悪化から食糧不足となりました。 ゆみ子には「一つだけちょうだい」という口癖がありま…