ねずみのお母さんと、四人のねずみの兄弟のお話です。 ある日お母さんは、大きくなったねずみの兄弟たちに自立を促します。 一人前のねずみとして世の中を生きていくには、大切なことがあって、 それは・・・ 人間に存在がばれてしまわないように、 とにかく小さな声で話すこと。 そしておそろしい猫に気を付けること、 それから、不自然な板の上にバネと美味しそうなチーズがあったら、 決して食べない事。なぜならネズミ捕りのしかけだから。 お母さんは楽しい歌にしながら子どもたちに生きていく術を教えていくなか、 末っ子のねずみのやかましヤカちゃんは、 どうしても声を小さくできず、大きな声で、 『わかったよ!』と家が揺…