●歌は、「我が岡にさを鹿来鳴く初萩の花妻どひに来鳴くさを鹿」である。 一宮市萩原町 高松分園(46)万葉歌碑(プレート)<大伴旅人> ●歌碑(プレート)は、一宮市萩原町 高松分園(46)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「大宰帥大伴卿歌二首」<大宰帥大伴卿が歌二首>である。 ◆吾岳尓 棹壮鹿来鳴 先芽之 花嬬問尓 来鳴棹壮鹿 (大伴旅人 巻八 一五四一) ≪書き下し≫我が岡にさを鹿(しか)来鳴く初萩(はつはぎ)の花妻(はなつま)どひに来鳴くさを鹿 (訳)この庭の岡に、雄鹿が来て鳴いている。萩の初花を妻どうために来て鳴いているのだな、雄鹿は。(「万葉集 二」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫よ…