昭和の頃、昼間に家にいてチャイムを鳴らす訪問者がきた時、特に厄介だったのはそれが「押し売り」の場合でした。父は夜勤の仕事で昼間いることがあり、しばしば遭遇したようでした。 今なら玄関のチャイムは、インターホンにモニター付きが多く、何ならモニター越しの会話だけで用事を終わらせることができます。ですが昔は家にインターホンはなく、チャイムがあるだけでした。チャイムのない家は、来客が玄関をトントンとノックしてドアを開け家人に声をかける、という具合でした。 私が住んでた一軒家にチャイムはありました。チャイムが鳴り玄関に行くと、すでに訪問者は玄関のドアをあけてひょっこり顔をのぞかせていました。勝手に家に入…