長い時間が経つと ひとは声から忘れていくらしいのです だからそうらしい、 ということを思い出した時には ほんの短い時間 必死に声を思い出しています 和歌を詠んだり調べているとき、 おばあちゃんは雅号(ペンネーム)を持っていたし おじいちゃんは経理をしていたので 「何もかも隔世遺伝だねぇ」 なんて言われていたことを思い出します おやが言うのだからそうなんでしょう 好きで頑張っていることに ルーツがあるのはうれしいです 祖父母に感謝です おやすみなさい・・一句一曲 その昔揺籃《ゆりかご》に寝て あまたたび夢にみし人か 切《せち》になつかし 石川啄木 『一握の砂』(1910年) (いちあくのすな) …