道元禅師全集: 原文対照現代語訳 (第1巻)作者:道元,水野 弥穂子春秋社Amazon ただ坐上の修しゅのみにあらず、空くうをうちてひびきをなすこと、撞たうの前後に妙声めうしやう綿々めんめんたるものなり。(p.11) ただ坐禅修行のときだけではなく、空くうを打って響きの出ることは、撞木しゅもくで(鐘を)一突きする前後にも、妙なる声が続いて絶えないのと同じである。(p.11) 中野孝次のセネカ本を読んで懐かしくなり、ちょっと道元を復活させてみた。 「辯道話」はまだ理解しやすい。だが、『正法眼蔵』の本文に入っていけば、とうてい分からせる気がないだろうというような文章が続いて、嫌になるに違いない。分…