いつの時代もどうやら身の毛のよだつ恐い話聞きたさというのは人の心理に息付いているようで、怪談というのは時を跨いで一定の需要があるようです(最近では都市伝説というくくりに含まれるのでしょうか)。 今回紹介する「一眼国」はそんな怪談絡みのネタなのですが、なかでもちょっと毛の色変わった作品。 背筋がゾッとするような噺ではないですが、怪談噺の真意が"因果応報"にあるならば、この演目ほどそれを体現した"寓話"はないのだと思います。 ◾️ あらすじ 江戸の両国は見世物で大流行り。 なかにはずいぶんイカサマなものもあったが、ある香具師が一発狙いの珍奇な興行ネタはないかと思案していた。 噺はその香具師が、諸国…