〈 第1ゾーン ポショワール挿絵本 / 2000部以上 〉 上段左から「青い鳥」「君と僕 1939年版」「七宝とカメオ」 / 下段左から「風車小屋便り」「ミュッセ作品集」「ペレアスとメリザンド」 ここは挿絵本のボリュームゾーンです。多くの出版社がフランス文学のスタンダードをテキストに挿絵本を出しました。中でもピアッツァ社は有名です。他社より一桁多い発行部数でコストを吸収し、その分ポショワールのグレードを上げて魅力的な本を出版しました。部数が多い分、古書価格も低いので100年後の愛好家にとってもありがたい出版社です。 そんなピアッツァ社からは、高度なテキスト組み込み挿絵が美しい「青い鳥」、各章の…