前回掲載した市原稲荷神社から、知多四国七番札所である彼岸山極楽寺へは、県道50号線を30分ほど西に進んだ、東浦町森岡岡田の丘陵地に鎮座しています。ここまで平坦な道でしたが、極楽寺付近は緩やかな上りになります。鎮座地はかつての尾張国村木村の一部で、戦国時代にはここから10分程北に今川方の村木砦が作られ、信長は極楽寺から西5分ほどの村木神社に本陣を置き「村木砦の戦い」の場となりました。この戦いは、織田信長が初めて鉄砲を使い今川方に勝利し、新たな戦法への転機となった場所です。 石ヶ瀬川・境川・逢妻川と三つの河川が作り出した沖積平野の西端にある丘陵地に鎮座する極楽寺は、写真の大きな楠の巨木が目印です。…