一条真也です。たった一字に深い意味を秘めている文字は、世界でも漢字だけです。そこには、人のこころを豊かにする言霊が宿っています。その意味を知れば、さらに、こころは豊かになるでしょう。今回の「こころの一字」は、「古」です。 陽明学者の安岡正篤は、「真に新しいものは、必ず古いものから生まれるのでありまして、突如として出るものではない」と語っています。たとえば鎌倉時代に新宗教ができたといっても、道元にしても、法然にしても、親鸞にしても、日蓮にしても、まったく何にもなかったところに初めて彼らの新仏教を開いたのではありません。 全品現代語訳 法華経 (角川ソフィア文庫) 作者:大角 修 KADOKAWA…