『短歌パラダイス』感想の注意書きおよび歌合一日目、二日目のルールはこちらです。 yuifall.hatenablog.com 4戦目は「燕」です。 琥珀日和のこのひるさがりわがうちに燕とばせてきみがほほゑむ (荻原裕幸) 春服を着てもひもじき空の下まず燕来よつばくらめ来よ (三枝昂之) 荻原裕幸の歌好きです。「琥珀日和」って造語がまたいいし、多分テーマが「燕」だから小春日和の春バージョンみたいな、暖色で透明感のある暖かい日かなと。そんな日の昼下がりに、恋人がほほえんでいて、「わがうちに燕とばせて」。琥珀、という言葉から、自分の中に燕が飛んだまま封入されているような不思議な情景がイメージされまし…