三省堂が発行する国語辞典の一つ。三省堂による略称は『三国』(さんこく)。第7版の収録項目数は約8万2000(見出し項目が約7万6600、「派生」などの関連項目が約5400)。
初代編集主幹は見坊豪紀。見坊の採集した広範で膨大な日本語の用例がこの辞書を支えている。共著者には、金田一京助・金田一春彦(初版から)、柴田武(第2版から)、飛田良文(第4版から)らがいる。山田忠雄も初版から第2版まで共著者に名を連ねたが、第3版以降は編集から外れた。これは、山田が見坊の業績である『明解国語辞典』を元に、見坊とは別に『新明解国語辞典』の編集を始めたことで、感情的なしこりが生まれたためと考えられる。
第4版刊行後に見坊が死去した後、編集委員には変遷があり、第7版では市川孝・飛田良文・山崎誠・飯間浩明・塩田雄大が参加している。