「カバーか袋はいかがいたしますか?」 「カバーしていただけると、助かります。袋は要りません」 三省堂書店の支払いカウンターで応えた。私としては、いつもの応えかただ。 真正面からでかでかとコピーをぶちかました、カバー用紙に包まれてきた。 ――歩けば、世界がひろがる書店。―― どういう意味だろうか。パソコンやタブレットで電子書籍ばかり読んでいないで、書店まで足を運びなさい。きっと好いことがあるから。という意味だろうか。 それとも、三省堂書店は広いんです。他の分野の棚もご覧なさい。きっと眼から鱗の出逢いがあるから。という意味だろうか。 どちらの意味に受取ろうとも、お客さまのご自由。どちらも書店が力説…