[英語表示] Mitsubishi Regional Jet (略称:MRJ)
三菱リージョナルジェットは、日本の三菱航空機*1が開発している小型ジェット機。
2015年11月11日、初飛行に成功した。
座席数、外寸法、エンジン出力などが異なる、MRJ70とMRJ90の2タイプがあり、それぞれに対して、航続距離が異なる3タイプ(STD、ER、LR)がある。
MRJ70の座席数はモノクラスの場合78席で2クラスの場合70〜74席、MRJ90はモノクラスの場合92席で、2クラスの場合81〜85席となる。
先進の空力技術、複合材技術に加え、次世代の新型エンジンを採用することで、従来の同型ジェット機と比較して20%以上も優れた燃費性能をもたらしている。
経済産業省が推進し、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) が提案した環境適応型高性能小型航空機計画により、国の助成を受けて開発されている。
2015年後半に機体納入される予定であったが、海外メーカーからの主要部品調達が遅れ、2016年以降となる可能性が高い。
2014年2月、愛知県と三重県、兵庫県に工場を設け、開発を進めることを発表。2017年4月以降、第1号機の航空会社への引き渡しが予定されている*2。
2014年10月18日、ロールアウト式典を、三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(愛知県西春日井郡)において開催した。
2008年3月、全日空から最初の受注、事業化を決定。
2009年9月、主翼の素材を変えるなど設計変更で、初飛行と納入を延期。
2012年4月、部品工場での検査態勢の不備で、初飛行と納入を延期。
2013年8月、海外の調達先との調整に時間がかかり、初飛行と納入を延期。
2015年4月、開発手順を一部見直し、初飛行を延期。
2015年10月、ペダルの改修で、初飛行を延期。
2015年11月、初飛行に成功。
2015年12月、納入開始を予定の2017年4-6月から延期。
*1:製造を三菱重工業に委託
*2:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140212/t10015196441000.html
*3:製造スロットの確保はないが、特定の期間内に確定した発注条件と同条件で航空機を購入できる権利