勝呂信静博士 の死後、法華経成立史は、恣意的で巧みな言葉選びによる、でっち上げの法華経論を展開している。法華経には、にじょうさぶつ、当たり前で常識的な平等思想など説かれるが、大部分は、強烈な神通力と呪術である。法華経編纂時の在家仏教徒は、小乗仏教のこき下ろしと、神通力の融合を画策した。そして法華経は寺院運営は可能であるが、出家主義ではないので、小乗仏教に見られる集金システム(托鉢)や、出家者だけに与えられる得度や受戒も存在していなかった。法華経写本の翻訳にいち早く手を付けたのは、大正時代の浄土真宗僧侶で学者の荻原雲来と南条文雄である。なぜ浄土系が法華経写本にかかわるのか不明であるが、私は法華経…