朝鮮史における三国時代では、朝鮮半島と満州地域にて高句麗、百済、新羅の三国が鼎立した状態となる。しかし実際はこれら3国だけが存在していたわけではない。時代や地域をわけるとより多くの国名(地域)が存在する。ここでは歴史の中に埋もれていった「秦韓国」に焦点をしぼり、その存在について倭の五王の称号から確認する。■前提知識:4世紀頃~4世紀頃には朝鮮半島と満州地域において高句麗、百済、加耶、新羅が存在していた。なお5世紀には領土は変化していき、7世紀には加耶地域は百済、新羅の領土となっていく。 ■3世紀頃3世紀頃までさかのぼった時代ではどのような状況であっただろうか。・高句麗:高句麗、楽浪郡の地域だっ…