群馬県立歴史博物館の講座を聞きに行った。ノートを取っていたので、内容を整理しておく。 講義概要 ①太田市の金山城を拠点とした由良成繁(1506~1578)に注目。上杉謙信の関東侵攻(1560)以後、北条・上杉・武田間の戦乱において由良成繁がどのように動いたのかを追う。 ②由良成繁は上杉(1560謙信侵攻)→北条(1566謙信大敗)→上杉(1569越相同盟成立)→北条(1571越相同盟崩壊後)と巧妙に立ちまわっていた。越相同盟の際にはその成立に貢献するが、北条氏康が死去すると由良成繁には何も知らされないまま北条・武田間で再同盟が結ばれ「面目を失う」こととなる。さらに同盟崩壊後由良氏は北条氏方につ…
講座で聞いた内容をノートにとっていたので、整理しておくこととする。 講義要旨 上杉謙信は関東で戦を行っているが、新潟からどのように山を越えてきたのか。謙信の越山を取り上げて群馬(上野国)と謙信の関りを扱う。 謙信は三国峠を越えて越後から上州へやってきた。また、謙信が関東に来るのは主に冬季である。その理由は冬になると北条氏の動きが活発化し、武将たちが謙信に救援を求めるから。室町幕府体制下にある謙信は関東管領・上野国守護の地位にあったからそれに応じなければならなかった。 【目次】 はじめに 1.関東越山の位置 2.越山の大義 3.上杉謙信の越山の特徴-極端な季節性- 4.上杉謙信の雪中越山 5.終…