ジェームズ・アイヴォリー監督作。映画のためにカズオ・イシグロが脚本を書きおろした。題名からして白系ロシア人の話だろうなと思い、久しく気になっていた。 妻と子を亡くし、半ば自暴自棄の生活を送る米国人外交官(レイフ・ファインズ)は、異国の地、上海でバーを開くことを夢みていた(『カサブランカ』を彷彿とさせる)。彼は或る時、ロシア革命から逃れ、同じい上海でホステスをしていた伯爵夫人(ナターシャ・リチャードソン)と出逢い、説得の上、彼のバー "The white countess" の華とすることに成功したが。 予算が掛かっているだけあり、見応えはある。『ハワーズ・エンド』の倍、『眺めのいい部屋』の5倍…