一昨日の吉永さんの「日本オカルティズム史講座」第3回には、藤沢親雄、山本英輔、三浦関造、下中弥三郎など拙ブログでお馴染みの人物が多数出てきて楽しめた。下中と三浦の関係についても言及されていたので、2人が出てくる戦前の日記を紹介しておこう。渋谷定輔『農民哀史:野の魂と行動の記録』(頸草書房、昭和45年2月)である。タイトルからは歴史書かと思ってしまうが、一般的には農民日記の例とされている。確かにそう言う面もあるが、渋谷は農民詩人なので出版史料としての側面もある。ここに三浦と平凡社を興して間もない下中が登場する。 (大正十五年) 六月二十四日 (略) 三浦関造氏の雑誌『自然』を見ていたら、農民自治…