睡眠が不足することによってイライラしたり、気分が優れなかったりすることは、経験的に容易に想像できるのではないかと思います。しかし、睡眠不足と不安の関係について考えたことはあるでしょうか。 2024年4月号の『Psychological Bulletin』という雑誌に、過去50年間に行われた154件5,717人を対象とした睡眠不足に関する研究を解析した結果が発表されました。それによると①睡眠を全くとらない、②睡眠時間を通常より減らす、③睡眠中に複数回起こす、という3タイプ睡眠不足状態のいずれの場合でも、心拍数が上昇する、何かを不安に感じる、といった不安症状が強まるという結果が得られといいます。ま…