初・坂口安吾。 座談会やエッセイのようなものをまとめた本だった。 不良少年とキリスト (新潮文庫) 作者:坂口 安吾 新潮社 Amazon 1946年に書いたものが中心のようで、戦争が終わってまもなくの空気感の中で書かれたそれは、今の文壇に坂口が生きてたらなんと言っただろうかと何度も思わされた。 特に、座談会では志賀直哉をこき下ろしていたり、川端康成をつまらなさそうに論じてたり。 言いたい放題すぎるけど、今の作家たちもああいった座談会をして世に出たりしているのだろうか。私が文学論とか文壇の話題に疎いからわからないけど、かなり竹を割ったようにスパッとズバッと批判していて、それはそれで新鮮だった。…