作家、歌人。 明治11〜昭和17年(1878年12月7日〜1942年5月29日) 大阪府堺市にて生まれ育つ。 情熱的な作品が多い歌集『みだれ髪』(1901年)や日露戦争の時に歌った『君死にたまふことなかれ』が有名。 源氏物語について独特の見解を示したことでも有名。(「藤裏葉」までを紫式部の作とし、「若菜 上」以後を和歌が優れているとして大弐三位の作とする) 夫は与謝野鉄幹(与謝野寛)。
やまねこ朗読発表会のプログラムより 3月のもうひとつの朗読発表会 「やまねこ朗読発表会」を終えて 2023年4月より元NHKアナウンサー山根基世さんの朗読指導者養成講座を受講しておりましたが、その講座の発表会「やまねこ朗読発表会」が3月23日に行われました。 私は朗読指導者養成講座第7期生です。 山根基世先生の朗読指導者養成講座は結構狭き門です。 申し込んだその年には願い叶わず。 翌年再チャレンジしてようやく受講を許されたのです。 そしていよいよ2020年春からの受講!と思いきや・・・残念なことにこの年は新型コロナウイルスによって緊急事態宣言が発令され講座は延期となりました。 そして待つこと2…
◯スイングの女王 日本のジャズの傑作と言われた「ラッパと娘」が、笠置シヅ子のコロンビア専属での最初のレコードとなりました。 高音を殺して地声で歌うことを服部良一に命じられたそうです。 そのため、喉をつぶして、病院で診察を受け、しばらく歌うことを禁じられたと言われています。 これには、スキャットがはいっています。 「バドジズデジドラ!」 「ダドジバジドダダ!ドジダジデジドダ!」 笠置シヅ子は、日本のマーサ・レイと言われました。 三島由紀夫も、そのステージに惚れ込みました。 「明治以降、日本に3人、女傑がいる、 与謝野晶子、三浦環#、岡本かの子、そして4番目は、笠置シヅ子だ」と。 淡谷のり子は、笠…
【古文】 秋のころほひ、静かに思しつづけて、 かの砧の音も耳につきて聞きにくかりしさへ、 恋しう思し出でらるるままに、 常陸宮にはしばしば聞こえたまへど、 なほおぼつかなうのみあれば、世づかず、 心やましう、負けては止まじの御心さへ添ひて、 命婦を責めたまふ。 「いかなるやうぞ。いとかかる事こそ、まだ知らね」 と、いとものしと思ひてのたまへば、いとほしと思ひて、 「もて離れて、似げなき御事とも、 おもむけはべらず。 ただ、おほかたの御ものづつみのわりなきに、 手をえさし出でたまはぬとなむ見たまふる」 と聞こゆれば、 「それこそは世づかぬ事なれ。 物思ひ知るまじきほど、 独り身をえ心にまかせぬほ…
チラシ表 チラシ裏 3月のもうひとつの朗読発表会 「やまねこ朗読発表会」 昨年4月より元NHKアナウンサー山根基世さんの朗読指導者養成講座(第7期生)を受講しておりましたが、その講座の発表会になります。 【絵本から古典文学まで幅広い題材から日本語の特性をふまえた読み方を身につけます。朗読上級者、指導者を目指す人、「ことばの力で未来を拓く」ーそんな子どもを育てたいという志のある方に向けた講座です。】 元NHKアナウンサー山根基世さんのご指導のもとでのこんな趣旨の講座ですから、朗読の基本を先ずはしっかりと身に付けたかった私は即受講を決めました。 が、それまでやってきた舞台朗読とは全く違う切り口ーー…
男性が、若い女性や子ども相手に蘊蓄(ウンチク)を垂れるハラスメント、 それをマンスプレイニングというらしい。 しかし昔から男の子は知ったかぶりと相場が決まっているではないか。 与謝野晶子なら軽く一蹴するところだ。という話。(サンティアゴ・ルシニョール 「ロマンス」(部分)) 【「ブラタモリ」に人権上の問題が・・・】 NHKの看板番組のひとつ「ブラタモリ」が今年度をもってレギュラー放送を終えるそうです。その発表を見た文化人類学者で愛知県立大学の教授:亀井伸孝という人が2月14日、自身のX(旧ツイッター)で、『#ブラタモリ が、レギュラー放送終了とのこと。 内容はよい企画だったと思いますが、「高齢…
作品から作者自身の性格を推し量るのは容易なようで難しい。 あんな小説を書いていながら紫式部本人は身持ちがおっそろしく堅い、ほとんど時代の雰囲気にそぐわないほど頑なな、あらゆる誘惑を撥ね退けて貞操を断固守り抜く、まるで淑女の鑑のような御人柄であったとか。 (viprpg『かけろ!やみっち!!』より) 少なくとも与謝野晶子はそう信じていた。日本で初めて『源氏物語』の現代語訳を成し遂げて、しかもそれでも飽き足らず、『紫式部日記』すら新約せんと試みた、そして現に果たしたところのこの人は、ほとんど崇拝の領域で紫式部に親炙しきっていたらしい。 まあ実際、原著に対する愛が無ければ良き翻訳など到底望めぬモノだ…
与謝野晶子は共学推進論者であった。 日本列島全土に於いて、男女席を同じゅうして学ぶ環境を創り出す。七つの峠を越えようが、敢えて隔てる必要はない。どんどん机をくっつけてゆけ。そういうことを念願とした人だった。 「さあ、それは」 いくらなんでも度が過ぎる、無意味なまでに極端に突っ走った話じゃないか――。 ある場面にて難詰されて、晶子、負けじと返した言葉が強い。 「逆ですよ。男は女に、女は男に、早いうちから慣れさせないと、後々突飛な真似をする。そうなってからでは遅いのです」 突飛な真似とは要するに、情死、駈け落ち、多淫に漁色、数次に亙って結婚離婚を繰り返す病的心理状態等々、そういう聞くだに忌まわしい…
どうしてあの人に生まれて、 この人に生まれてこなかったか、 自分の娘として完全に瑕《きず》のない所へは なぜできてこなかったのかと、 さすがに残念にも源氏は思うのであった。 当座は母や祖母や、 大井の家で見馴れた人たちの名を呼んで泣くこともあったが、 大体が優しい、美しい気質の子であったから、 よく夫人に親しんでしまった。 女王《にょおう》は可憐《かれん》なものを得たと 満足しているのである。 専心にこの子の世話をして、 抱いたり、ながめたりすることが夫人のまたとない喜びになって、 乳母も自然に夫人に接近するようになった。 ほかにもう一人身分ある女の乳の出る人が乳母に添えられた。 🌿間 wri…
< おしべとめしべでタネを作るために花を咲かせます ってだけでは花の存在理由 納得出来ません > 花との関係っていうのを考えてみますと、蝶や蜂は花の奥にある蜜っていう実利をとっていますけど、人間は観賞するだけっていう不思議な付き合い方ですよね。 ま、蜜を舐めれいる人もいるかもですけどねえ。 「バラは好き? 漢字で書ける? バラっていう字はね……」 そういう口説きかたがあるんだそうですけど、「薔薇」なんて、何か魂胆がないと覚えようとする漢字じゃないように思います。 作家の「伊集院静(1950~2023)」が、この手法で女優さんを連続ゲットしていたとかいないとか。 バラねえ。っぽい花もいくつかあり…
かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな 与謝野晶子(明治11.12.7~昭和17.5.29 歌人)がこう詠んだのは、鎌倉長谷にある高徳院の大仏。 鎌倉といえば、この大仏を真っ先に思い浮かべる人も、きっと多いことでしょう。 今ではすっかり外国人観光客で溢れかえっている高徳院ですが、高徳院にはこの有名すぎる大仏の他に、ひっそりといくつかの文学碑が佇んでいます。 与謝野晶子が詠んだ先の大仏の歌の歌碑は、境内の奥、大仏の左側の廻廊の裏を進んだ先にある、売店や観月堂の奥にあります。 晶子がこの歌を詠んだのは、明治37年に鎌倉を訪れたとき。『恋衣』(山川登美子・増田雅子・与謝野晶…
1913年(大正2年)3月28日、我が国で初めての航空機による墜落死亡事故が発生しました。 (青山練兵場から所沢に向かう)1913年(大正2年)3月28日、東京の青山練兵場で、貴族院、衆議院を対象にした飛行展覧会が開催されました。 この展覧会では、木村鈴四郎陸軍砲兵中尉が操縦し、徳田金一陸軍歩兵中尉が同乗するブレリオ式飛行機が見事な飛行を見せ、見物客をうならせます。写真左が木村鈴四郎陸軍砲兵中尉で、右が徳田金一陸軍歩兵中尉です。 そして展覧会を終え、11時36分に両中尉は青山練兵場を出発し、陸軍所沢飛行場に向かいます。下の写真は、陸軍所沢飛行場に向かうプレリオ式飛行機を見送る様子です。 (11…
群馬県へのお墓参りを終えた翌日は、新潟県内のお墓参りです。 あいにく彼岸は過ぎてしまいましたが、これもしょうがないこと。 家の食事等の買い物は、あらかじめ済ませておいたので、行動としては楽です。 当日は少し遅めの午前7時前に起床。 まずは前日のお土産の処理です。 キノコのイシヅキを取って冷凍の準備。 完了! 白菜も少し痛んできているので冷凍します。 完了! なんとか冷凍庫に収めることができました。 今回はキノコと蒟蒻は家内の会社の同僚にお裾分けします。 午前10時前に出発。 まずは一番遠い村松へ。 この日は前日とは打って変わって気温が上昇! 村松に着く頃には10℃を超えました。 やはりお彼岸を…
同じ一本の「桜」の木が、 朝、昼、夕、夜と時間によって 同じ木とは思えぬほど、 花の趣に変化が生じます。 「お花見」のおススメ時間帯は? 朝桜(あさざくら) 夕桜(ゆうざくら) 夜桜(よざくら) 花篝(はなかがり) 花あかり 桜月夜(さくらづきよ) 花時(はなどき) 「お花見」のおススメ時間帯は? ウェザーニュースが平成30(2018)年3月7日に、 「お花見のおすすめ時間帯」の調査を 行いました。(参加者数:6,690人) ダントツの人気は昼間で67%、 夜桜は22%、 静かにゆっくり楽しむ朝派は11%でした。 weathernews.jp 朝桜(あさざくら) 桜の花びらに降りた朝露が 朝日…
非公開文化財特別公開のうち紫式部と源氏物語ゆかりの地を訪ねて~ ★蘆山寺「京の冬の旅」37年ぶりの公開です。 京都御所のほど近く、1000年の歴史を誇る蘆山寺は『源氏物語』の作者紫式部が育った邸宅と言われています。 江戸幕府の御用絵師・住吉廣尚筆「若紫」図 この場面は可愛らしい女の子を垣間見るところです。光源氏は将来自分の妻(紫の上)にしたいと思い幼い少女・若紫を引きとり育てました。 その父住吉廣行筆「絵合」の図(源氏物語第17帖 今風の絵と古風な絵との対決の場面) その他与謝野晶子の自筆の和歌「源氏物語礼賛」や本堂前の白砂に州浜形の苔と桔梗のお花を配し『源氏物語』の世界を表現した優美な「源氏…
3月の幸福塾。大テーマは「新・代表的日本人」。今回は「仰ぎ見る師匠の存在」の2回目。弟子を育てた師匠、という観点から人選し、解説。 以下、塾生の学び。 久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。今回は「新・代表的日本人」シリーズの第2回として、「仰ぎ見る師匠の存在」についてお話いただきました。まず、山本五十六や高杉晋作をはじめ、福沢諭吉、横山大観、森鴎外、渋沢栄一など、いろんな分野の著名人数十名について、誰と師弟関係であったかご紹介がありました。残念ながら私が知っていたのは10人もいませんでした。特に作家については、そもそも師弟関係があるなんて思ってもいませんでしたので、師弟のつながり…
先週行った鎌倉歩きの続きです。 tomoeri12.hatenablog.com 極楽寺でお蕎麦を頂いたあと、腹ごなしに長谷の鎌倉大仏までぶらぶら歩いて行くことにしました。 途中にある【成就院】に寄らせてもらいました。高台にあるのでえっちらおっちら石段を昇り・・ 落ち着いた佇まいの山門 こじんまりとした境内 鎌倉幕府三代執権北条泰時(大河では坂口健太郎君が演じた)が1219年に建立したそうです。一度焼失し他の地へ移ったものが江戸時代に元のこちらの場所に再建されたそうです。 石段の反対側から降りていく途中、由比ヶ浜が臨める絶景ポイントが!成就院は鎌倉を守る要所だったとか。 桜や紫陽花の季節には賑…
不定期読書感想文なんですが、なんか記事溜まってきてしまったので土曜日に連続して出します。 以前 読書日記 2024年2月7-13日 で「後日出すかもしれないし出さないかもしれない」と書いてたダンテ『神曲』の感想です。感想文と言うほどでもない駄文なので迷ったのですが、そもそも最初から別に高尚なブログでもなんでもないんで駄文のままだらだら載せたいと思います。長いので2回に分けます。
【古文】 八月二十余日、 宵過ぐるまで待たるる月の心もとなきに、 星の光ばかりさやけく、松の梢吹く風の音心細くて、 いにしへの事語り出でて、うち泣きなどしたまふ。 「いとよき折かな」 と思ひて、御消息や聞こえつらむ、 例のいと忍びておはしたり。 月やうやう出でて、 荒れたる籬のほどうとましくうち眺めたまふに、 琴そそのかされて、 ほのかにかき鳴らしたまふほど、けしうはあらず。 「すこし、け近う今めきたる気をつけばや」 とぞ、乱れたる心には、心もとなく思ひゐたる。 人目しなき所なれば、心やすく入りたまふ。 命婦を呼ばせたまふ。 今しもおどろき顔に、 「いとかたはらいたきわざかな。 しかしかこそ、…
このブログでは、紫式部と源氏物語の名所・ゆかりの地を紹介しています。 実際に行ってみました。ぜひ、旅の参考にしてみてください♬♪(^^♪ 1.蘆山寺と紫式部の関係は? 2.有名な見どころ 3.所蔵品 与謝野晶子:源氏物語礼賛 源氏物語絵屏風 元三大師堂の仏像 4.アクセス・拝観時間・料金 5.『光る君へ』や『源氏物語』のファンには是非行って欲しい 1.蘆山寺と紫式部の関係は? 蘆山寺(ろざんじ)は、紫式部が住んで生活をした場所です。 紫式部はこの場所で育ち、結婚をして、一人娘を産んで育てました。 『源氏物語』 『紫式部日記』 『紫式部集』 などは、ほとんどがこの場所で書かれたと言われています。…
【古文】 「しかしかの返り事は見たまふや。 試みにかすめたりしこそ、はしたなくて止みにしか」 と、憂ふれば、 「さればよ、言ひ寄りにけるをや」 と、ほほ笑まれて、 「いさ、見むとしも思はねばにや、見るとしもなし」 と、答へたまふを、 「人わきしける」 と思ふに、いとねたし。 君は、深うしも思はぬことの、かう情けなきを、 すさまじく思ひなりたまひにしかど、 かうこの中将の言ひありきけるを、 「言多く言ひなれたらむ方にぞ靡かむかし。 したり顔にて、 もとのことを思ひ放ちたらむけしきこそ、 憂はしかるべけれ」 と思して、命婦をまめやかに語らひたまふ。 「おぼつかなく、もて離れたる御けしきなむ、 いと…
ナナのリテラシー1 作者:鈴木みそ Miso Suzuki Amazon 2月27日の視聴 ・『歴史デリバリー〜疑問を資料で解決!〜「“源氏物語”はなぜ1000年も読み継がれたのか?」』 →最初の資料は『更級日記』(平安時代)。菅原孝標女の回想録。え、関係あるのん? →貴重だからあまり物語なんぞに使われてなかった“紙”を、惜しげなく使う『源氏物語』。途中から人気出て、紙を提供された、と?そんな54帖。 →2つ目は『六百番歌合』(鎌倉時代)。藤原良経主催の、歌を詠み競った記録。藤原俊成(しゅんぜい)が「源氏物語は必ず読め!」的な語りを。 →ほー、歌がそんなに収められてるのか!『源氏物語』!紫式部…
静岡での冬の修行も残り15日くらい。毎日いろんな考えが浮かんだり消えたりして不安や憂鬱に潰されそうな気分のときもある。まあ、でも、私は可愛くて頭が良くてすごくはきはきしていて行動力があってスピってるからなんとかなる。そう思うことこそが前に進む術である。 中学校のときの体育の先生(ジジイ)は、授業でサッカーをするとき男女に分けて「男子は、男だからゴールデンボール!」と言い男子チームに金色のボールを与え、なにかあるとすぐ「チンポがあっても進歩がねえ!」と決め台詞のように言っていた。この人はおちんちんが好きなんだなあ〜。と思ってた。私は、ちんぽ無いけど、進歩ばかりしているよ。ざまあみろ。 ↓中学のと…