『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』安達裕哉著(日本実業出版社, 2023.11) 「私は、仕事ができる」と、ひそかに思っている人は、たぶん多い。 そういうささやかなプライドがないと仕事は続かない。小さな歯車であっても、「できる人」がいないと世の中は回らない。しかし、その仕事が「評価」され、世間的な「出世」を得て、世の中に貢献できる「仕事ができる人」は、少ない。 例えば、僕は医療業界で働いているのだが、「患者さんに評判が良い」医療者が臨床家としては認められるが、組織内で「仕事ができる」とは評価されるとは限らない。また、「いい研究をしている」人は研究者としては認められるが、組織内…