the Middle Ages。(Medieval)
古代と近世(近代)の中間の時代。封建制を特徴とするので、日本とヨーロッパ以外にはあまり使わない用語。
ヨーロッパにおいては、西ローマ帝国の滅亡(西暦476年)から東ローマ帝国(1453年)の滅亡までとするのが一般的*1である。
さらに、中世初期、中世盛期、中世後期と3段階に区分される。
日本においては、一般的に院政期〜織豊政権までの時期をさす。
また、小説やRPG、TVゲームでは、しばしば中世をモデルとした世界(いわゆる「擬似中世:魔法が使われている世界」)がモチーフとして使われる。
ローマ帝国の崩壊、ゲルマン人諸国の乱立により文化程度は大きく後退。いわゆる暗黒時代。
ノルマン人やマジャール人の定住、土地の開墾と農業技術の発展、気候の温暖化などにより、人口は爆発的に増大。宗教熱の高まりもあって、十字軍を初めとするヨーロッパの拡大が始まる。当時の先進地域であるイスラム諸国との接触により、忘れられていたギシリャ・ローマ文明が復活の兆しを見せる。(12世紀ルネサンス)
人口が増えすぎたことによる食糧不足と衛生状態の悪化、百年戦争を初めとする戦乱、さらには寒冷化により飢饉が常態となり、それに加えてペストなどの疫病が猛威を振るった。これにより、ヨーロッパの全人口は三分の一にまで激減した。このため、農業本位の封建領主は没落を余儀なくされ、国王への中央集権化が進み、やがて絶対王政へと至ることとなった。