4月に入ってからは日々のリズムを作るために、隔日でトレーニングと図書 館通いを行っています。身体と頭を鍛えるというのは言い過ぎでありまして、 すこしでも外の空気にふれるのが目的となります。 本日は、しばらく借り続けても読むことができない本を一度返却することに して、本日は持参しました。図書館に入りますと、ワゴンがありまして、そこに 廃棄本がならんでいるのですが、そこから二冊いただいてくることにです。 その一冊は1975年5月に平凡社カラー新書の一冊として刊行となった 中井英夫さんの「薔薇幻視」でした。おおこれは珍しいなです。 この本は新刊で求めているのですが、保管がよろしくないので、表紙もとれ…
昨日に山尾悠子さんの発信を見ていましたら、そこに新刊の案内が ありました。この発信を見ることがなければ、このような本が刊行になるこ とを知ることもなかったでしょう。 『深夜叢書社年代記』流謫と自存ーー齋藤愼爾(深夜叢書社)届きました。私などもご縁のあった者の端くれの端くれ、短い栞文を書かせて頂きました。22日発売。皆様よろしくお願い致します。 pic.twitter.com/ZFqulVAZNa — 山尾悠子 (@marco9mx2) 2024年7月15日 おお斎藤愼爾さんの「深夜叢書社」に関するものが刊行されたか。 斎藤愼爾さんが亡くなったのは昨年3月28日とありますので、一年が経過 したの…
新装版 虚無への供物(上)(下)中井英夫講談社2004年4月15日 第一刷発行この小説は、1964年に塔晶夫(とうあきお)の名前で初めて講談社から発行された。 友人が、本書が中井英夫の作品の中でも特にお薦めと言ってくれたので、図書館で借りてみた。新装版があったので、文庫本、上下でかりてみた。 『虚無への供物』は、最初は中井英夫の作品としてではなく、塔晶夫の作品として世に出た作品。69年には、中井の作品であることが明らかにされて、かつ、手直しされて再度出版された。この新装版は、2003年12月10日が中井英夫の没後10年の命日であり、2004年は『虚無への供物』が刊行されて40年という節目という…
★ 小松史生子さんが、「三島由紀夫「孔雀」にみる創造神―中井英夫「虚無への供物」との比較から―」を『三島由紀夫・短編小説2』(『三島由紀夫研究㉓』鼎書房)に寄稿されました。 ・『三島由紀夫・短編小説2』『三島由紀夫研究㉓』、鼎書房、2023年4月25日発行、146ページ・A5判並製、本体2,500円+税 ※鼎書房のHPも、ご覧下さい。 www.kanae-shobo.com 三島由紀夫・短篇小説2 (三島由紀夫研究 23) 鼎書房 Amazon
眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回紹介するのは、中井英夫の『中井英夫戦中日記 彼方より 完全版』です。 中井英夫戦中日記 彼方より/中井英夫 中井英夫といえば、何といってもミステリ三大奇書のひとつ、アンチミステリ小説『虚無への供物』の作者。ほかにも、4部作からなる『とらんぷ譚』をはじめ、その耽美で美しい文体には多くのファンがいます。また、角川の短歌雑誌『短歌研究』の編集者として、寺山修司や春日井健、中城ふみ子らを発掘、塚本邦雄の再評価を行うなど、こちらの方面でも文学的な功績を残しました。…
本日も探し物をしておりました。本日は家人が外出しておりましたので、久し ぶり台所の地下に降りることにです。ここには、古いスクラップとか出版社のPR 誌などが、乱雑におかれています。 そのなかに、探している新聞の切り抜きなどがあるのではと思ったのですが、 もちろん、そんな簡単には見つからずで、これの探索は終了したのであります。 先日に深夜叢書社の代表でありました斎藤慎爾さんが亡くなられたと知人から いわれました。彼は美空ひばりさんの本を書いた人だよねと、当方に伝えてくれ たのですが、彼が購読している新聞のほうが、早くに報じていたようです。 当方は斎藤慎爾さんというと大学を卒業してから、アパートの…
蔵書は少しずつ減らしているのですが、創元ライブラリ版中井英夫全集は全巻たぶんわたしが死ぬまで持ち続け、読み続けている本だと思います。全12巻すべて初版で、発売されるのを楽しみに買っていました。読みすぎた巻はボロボロだけど。特に『虚無への供物』と『とらんぷ譚』。 昨日の夜、その『虚無への供物』のページをパラパラと繰っていて、そういえば、この本はシャンソンわりと出てくるなぁ、主要登場人物の奈々村久生は奈々緋紗緒という名でシャンソン歌手だし…と思い、SpotifyとYouTubeを駆使して聴いていました。 中井英夫の『虚無への供物』とは?から本当は始めなきゃだけれど(わからない方ポカーンですよね…)…
★ 鈴木優作さんが、「狂気の価値ーー中井英夫「幻想博物館」論ーー」を、『日本文学』2022年12月号(日本文学協会)にお書きになりました。 ・『日本文学』2022年12月号、日本文学協会、2022年12月10日発行、定価:本体1,000円+税 ・日本文学協会のHPも、ご覧ください。 http://nihonbungaku.server-shared.com/
★ 沢田安史さんが、赤江瀑・夢野久作『あやかしの鼓』を刊行されました。11月20日(日)文学フリマ東京 第一展示場 T-26 銀月亭 にて発売されます。 ・沢田安史 編 赤江瀑・夢野久作『 あやかしの鼓』、銀月亭、2022年11月20日発行、1,500円、232ページ ※書肆盛林堂のHPでも、販売されています。 seirindousyobou.cart.fc2.com ※文学フリマのブース情報も、ご覧下さい。 c.bunfree.net
陰暦六月廿五日。大暑。最低気温摂氏24.2度(水戸)。今日のお出かけは青春18きっぷで家人と二人で使ふのだが行き先は違ふが1セットのきっぷ(5回分の乗車券)を二人でなので新橋まで一緒に行き先ずは築地に向かふ家人と一旦二人で改札口を出て横浜に向かふアタシだけまた18きっぷで東海道線で横浜へ。横浜の最高気温摂氏32.8度。 猛暑のなか横浜は山手の神奈川近代文学館。5月初旬に見学した特別展「吉田健一 文學の樂しみ」は生誕110年といふ中途半端も可笑しかつたが本日の「ドナルドキーン」は生誕100年。明日までの会期といふこともあり参観者少なからず。受付横で偶然、キーン誠己さん(鶴澤浅造Ⅴ)の尊顔を拝す。…