<内容>世界最大の流域面積を誇るアマゾン河に潜む巨大魚・怪魚を求め、作家・開高健が挑んだ60日間、16,000キロにもおよぶ遥かな旅路の記録。 釣りを覚えたのは小学生の頃だ。 当時は第三次バス釣りブームの真っ只中で、芸能人たちもバス釣りをしていたし、ぼくもお年玉の残りで釣具を買い込み、いそいそと近所の川に出かけたものだ。釣竿を片手に川縁を駆けていく時のあの逸る気持ちは今でも忘れることができない。あれは本当に楽しい時間だった。 大人になってからも釣りをした。たまたま家族で釣りに行く機会があり、昔やったきりだったから糸の結び方なんか覚えているだろうかと思っていたら、案外手は覚えているものですんなり…