中国国営企業のロゴマークの透かしが入っていた問題に関する内閣府の説明資料 人間の目には、「見ていても見えていない」ことがあるらしい。こんな実験がある。白組と黒組によるバスケットボールのミニゲームを撮影し、被験者に映像を見せた。被験者には白組のパスの回数を数えるよう言い含めてある。 ▼以下、映像を見終えた被験者とのやり取りである。「選手以外にゴリラが映っていたんだ」「うそ!」。ゴリラの着ぐるみを着た人が選手に紛れ込み、10秒近く映っていた。人を代えて実験しても、半数ほどはパスに気を取られ気付かないという。 ▼C・チャブリス、D・シモンズ著『錯覚の科学』(文芸春秋)に詳しい。人の目は存外、当てにな…