中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史 [単行本] 與那覇潤 (著)
日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!
中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史
年明けにBSの番組「欲望の資本主義」を見る。 どうも字幕というのが最近は視力が落ちたせいもあり見ずらい。 何度か巻き戻しながら見終わる。 このシリーズの過去の放送分をまとめた書籍も読んだが 最も共感できたのはチェコの経済学者セドラチェクの言説、 「脱成長」。 今回の番組では、コミュニズムの復権を唱えて話題の 日本の経済学者・斎藤公平との対談が番組後半の多くを占める。 討論は勝ち負けではない。 が、終始押され気味に見えるセドラチェクに私としては共感をする。 迷いのないまだ若い(それゆえ極論にもなりうる)斎藤の論調を、 「どういったらわかってもらえるのか」と悩みながら答える様子に。 脱成長というこ…
皆様、🌅おはようございます本日もいい🌞天気となりました。気温も上がりそうですから、水分補給だけはして下さいね。 🗾日本の国民が大変心配している中国の外資によって土地買収されている内容が明らかになって来ました。 結論から言いますと、🗾自衛隊基地周辺や米国基地周辺の土地だけでも実に700件以上の不動産売買の計画がある事が分かりました😥 これは、公明党が外資土地規制法案を骨抜きにして特別注視区域1㎞を超えた自衛隊基地などの周辺の数です。 🗾日本全土で言えばどれだけ買収が進んでいるか?を懸念する凄まじい数です。そして国民には分からないのです‼️😠 中国の土地は買えないのに、何故🗾日本の土地を中国が買え…
2012年9月19日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。 http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol231.mp3 鈴木敏夫(以下鈴木):ジブリの作品ってね、DVDとビデオをディズニーさんにやっていただいてるんですよ。それを推し進めたのは僕なんですけど、実は社内から大反対運動があったんですよ。 與那覇潤(以下與那覇):あ、そうでらっしゃるんですか。 鈴木:なんでかっていうと、ジブリのトトロのマークの前にディズニーのマークが出るのかと(笑) 與那覇:あーー。 鈴木:僕びっくりしちゃってね!それ何がいけないのって(笑)例えば、僕…
2012年8月2日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。 http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol230.mp3 鈴木敏夫(以下鈴木):まぁ元はね川上さんが「中国化する日本」って読んでいて。なんとなく気になって買おうと思ったら、Amazonだったから「帝国の残影」が出てきて。 與那覇潤(以下與那覇):同じ著者のものが出るわけですね。 鈴木:それで2冊買ったんですけど。 與那覇:いや、恐縮です! 鈴木:どっちから読もうかなーと思って。やっぱり僕は映画が好きだから小津安二郎に惹かれたんですよね(笑) 與那覇:いやいや! 鈴木:そ…
フランシス・フクヤマ,1992,『歴史の終わり(上・下)』渡部昇一訳,三笠書房. ろくに読んでもいないであろう人々からも批判されているあたり、この本も名著なのかもしれない。一般には「自由民主制や資本主義の勝利宣言の本」として知られているのかもしれないし、それもあながち間違いではないのだけど、あれこれ誤解を受けている本だというのも事実だ。 前提として、フクヤマがいう歴史というのは、戦争だとか革命だとかいった重要な出来事の積み重ねのことではない。彼は専らヘーゲル的あるいはマルクス的な意味で「歴史」という言葉を用いていて、この場合は諸社会の一方向的な進歩の過程を意味している。マルクスの場合、歴史とい…
本リストは、私、長尾が2023年度に「日本研究概論」という授業で学生に紹介した文献リストの一部を公開するものです。聴講者は1、2年生向けの入門講義でした。 講義としては、日本研究の来歴を振り返り、近代日本の文化を今日的な視点から研究する際の論点をトピックごとに論じるというものでした。学際的で多岐にわたる領域の話なので、何かしら気になったところから読書が広がっていけばいいなと思い、まだまだ不十分ですが、提示します。 ※各論については省略します。 日本学/日本研究の方法 日本文化論・日本人論 外から見た日本 日本研究を支える人と資料 日本学/日本研究の方法 西川長夫『国境の越え方』増補版(2001…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 当ブログは、歴史の定説を恣意的に書き替える為に作成している歴史修正主義と民族主義のブログである。 ・・・ * * * * * ・・・ 歴史的事実として、日本は中国化しても西洋化・アメリカ化はしない。 ・・・ * * * * * ・・・ 「一個中国人是条龍(イイガヂヨングオレンシーティアォロン)、三個中国人是条虫(サンガヂヨングオレシーティアオチョン)」 {中国人は一人ならば龍だが、三人寄ると虫になる} ・ ・ ・ 日本人は中国人・朝鮮人と戦った時、個人としては勝つ事が難しいが集団と…
中国では西暦584年隋の時代に科挙という官吏登用試験が始まり、1904年の清の時代まで続いた。もともとは貴族政治による世襲を壊すためで、在野の人々(ただし試験には多額の費用がかかるので、ある程度の資産を持っている家でないと受験者を支援できない)を政治に登用することを目的にした。最初は貴族は無視していたが、合格するほうが栄達できるので、次第に参加するようになる。科挙が行われている間は、学校はなかったので、暗記する本をそろえたり家庭教師を雇えたりする貴族は(多少は)有利だった。試験は四書五経と言われる古典から出題される。全部合わせると43万字になり、ほかの歴史書なども覚えておかないと答案が書けない…
encount.press simmel20.hatenablog.com 城址と廃墟 ▼城というものに特別に関心があるわけではないが、地方の都市を旅すると天守閣を遠望して、旅から戻ってもその地の象徴的建造物として印象が残る場合が多いのである。カフカ風ということでもなくすぐにたどり着けるように見えて、意外と城は遠くにある。歩かされた疲労感と、ちょっとしたエピソードとともに城のことが記憶に刻まれている。「小倉の町には、男と逃げて暮らしている女房のところへ二度ほど行きました。けっきょくは離婚でした」と、たまたまSNSで知り合った高校の後輩にあたるひとが書き込んでいて、唐造り天守閣の小倉城は、旅とは…
2023/07/07 網野善彦「日本社会の歴史 上」(岩波新書) 教科書に出てくる時代区分や政権の名称を使わず、社会システムの変遷として日本の歴史を見る。列島に住む人たちの生活や暮らしは重層的で多様。 1997年の続き 中巻では10世紀から14世紀前半までを扱う。教科書では、平安時代の貴族政権が鎌倉・室町の武士政権に変わったと説明されるところであるが、本書では西の貴族政権と東国の武士政権が併存しているとされる。すなわち、東国に武士政権ができたからと言って、大和朝廷の権力を完全に覆したわけではない。朝廷の荘園管理は依然と続いていて、朝廷に従う豪族・郡司もあった。上巻にあるように、西と東では長年の…
平家の滅亡は、「平家物語」「源平盛衰記」などの文学によってよく知られている。それらから派生したさまざまなエンターテインメントによって主要な人物は明確なキャラがつくられ、日本人のある種の典型とされている。しかし史料を検討すると、文学は後から創作された形跡があり、歴史学の資料として扱うには慎重でなければならない。というのも、平家が政権を持っていた時期は短く、平家が監修した歴史書を作ることができなかったためであり、平家滅亡ののち関係者は文書を破棄したようだからだ。参照できるのは鎌倉方のものか文学であるとすると、これまでに培われてきた12-13世紀の政治史は見直されなければならない。 というわけで著者…
平安末期が乱世になるのは、「方丈記」などで知っていたが、その理由がわかった。 「平安初期(西暦820年)の嵯峨天皇の頃に最高気温(25.9℃)を記録しました。一番寒かったのは、平清盛の生きた平安後期(11~12世紀,約24.0℃)で、聖徳太子の活躍した飛鳥時代初期(600年頃,24.7℃)、応仁の乱の後の戦国時代初期(1450年頃,24.4℃)も寒冷でした。奈良時代後期、室町時代などは温暖で概して平和、寒冷期は社会の変革の時期に対応していました。/ 950~1250年頃は、ユーラシア大陸を中心として「中世温暖期」として有名です。しかし、本研究で得られた結果は予想外に「寒冷」でした。「日本には中…