中小企業白書によると、最近の事業承継の経営者の就任経緯を見ると、同族承継の割合は減少し、従業員や役員など親族外承継(内部昇格)と同水準の34%となっている。承継方法がこれまでの親族内承継から、親族以外への承継にシフトしてきたようだ。①子がいない、②子がいても継ぎたがらない、③子に経営者としての能力がない、が主な原因になっている。昔と違い家業を絶対に継がなければという意識が希薄になっているようである。 事業承継方法別に経営者の交代時期の年齢を見ると、同族承継では69歳、同族承継以外では63歳と同族承継の方が承継時期が遅い傾向にある。 一方で承継時の後継者年齢は同族で47歳、同族以外で55歳と同族…