拝啓、あなた様わたしは、ミステリーの中でも、検事、弁護士、裁判といった法律ジャンルの作品は好みです。まったく表情が読めない能面のような不破検事の「能面シリーズ」第2弾、中山七里さんの「能面検事の奮迅」を読みました。 あらすじを見ると、国有地の払い下げ、学校法人、近畿財務局、文書改ざんとの言葉があります。実際に起きたあの事件を思い出します。大阪が舞台になった事件だけに、記憶も興味も残っています。それらの言葉に誘われて、この本を買いました。ただ、この本は実際のその事件の真相を暴くといった内容ではありません。とは言うものの、やはり舞台は大阪です。登場人物の大阪弁の中には、まるでお笑いの世界で使うよう…