政府は1日、石垣港(石垣市)と那覇空港(那覇市)を、自衛隊や海上保安庁の利用円滑化を前提に優先的に整備する「特定利用空港・港湾」に位置づけた。 有事を見据え、部隊の展開や訓練ができる施設を整備することが主目的だ。戦闘機や大型輸送機が離着陸できるよう駐機場を整備したり、大型艦船が接岸できるよう水深を掘り下げたりする計画である。政府が特定利用空港・港湾の整備を急ぐのは中国の海洋進出や台湾有事への対応を意図したものであろう。 政府は空港や港湾の強化について「(住民を避難させる)国民保護にも役立つ」と繰り返し、「わが国への攻撃を未然に防ぐ抑止力を高めるものであり、ひいては国民の安全につながる」と強調す…