『長いお別れ』 中島京子認知症が認知されるまでは、ボケ老人などと言われて馬鹿にされていたが、寿命が大きく延びた現代では誰もが通る可能性が高くなり、病気と認知され今では、認知症と呼ばれることになりました。この小説は、かつては中学の校長でしっかりしていたのに、認知症になってしまった父親と、その妻と三人の娘たち家族が介護に振り回される物語でもあります。長女の茉莉は研究所に努める夫と高校生と小学生の息子4人でアメリカに住んでいる。次女の菜奈は菓子メーカーの夫と小学生の息子と暮らしている。三女の芙美は独身だがフードコーディネーターの仕事で超忙しい。こんな状況で、母が入院することになった。三姉妹はどうする…