著者から恵投いただいた『中島梓と「やおい」の時代 「1968年」の「革命」を視座として』(ひつじ書房)を正月に読み終わった。本書は中島の「やおい」をめぐる創作や評論が、「1968年」の「革命」に淵源したものであることをあきらかにし、分析したものである。僕自身はデジタル版の「全集」を何冊か買った範囲で、中島梓の創作や評論をいくつか読んでおり、そこには「1968年」の「革命」に関する対談や評論も含まれていたので、「BL」や「やおい」の知識が不足していても、著者の論旨をある程度自分の知識でも追うことはできた。 繰り返すが、本書は中島の「やおい」をめぐる創作や評論が、「1968年」の「革命」に触発され…